根管治療専門医相談室

根管治療専門医、新藤健太郎がお答えします。

182.自発痛は一向に治まらず毎日痛みます。

【Question 182】

相談させて下さい。

現在、左右下の6番の歯の治療中です。顕微鏡を使用している歯科医院に通院中です。

左下は、6月中頃に抜髄し3回根の消毒の後2週間ほど前に根充しました。
右下は、左下根充の後に抜髄し2回目の消毒の治療を終えた状態ですが、治療中何やら焦げ臭い臭いのする機械を使い30分ほど削るというか何かしていて、明らかに左下の時と違う治療なのですが、「消毒をします」と言っていました。
これは、消毒なのでしょうか。。?まだ冷たいものも温かいものもしみるので神経が取りきれていないのでしょうか?
先週の水曜日に受診しましたがまだ痛みます。

左下の根充済の歯は、まだ自発痛があったので医師に伝えたのですが、神経もキレイにとれているし薬もちゃんと入っているからだんだん痛みも治まると思う。ということで根充しました。
しかし、自発痛は一向に治まらず毎日痛みます。
上の歯が当たらないように削られているので、噛み合わせた痛みとかではなくなにもしなくても痛みます。鎮痛剤も効きません。

医師に伝えたところ、埋もれている親知らずが炎症を起こしているのかも…と言い抗生剤と鎮痛剤を3日間服用しましたが全く良くなりません。

このような状態では、どのような原因が考えられますか?

右下の治療が途中なので、右下が終わらなければ左下は診れないので我慢してと言われたのですが…そういうものですか?

治療の説明もあまりなく、以前に、痛む歯と別の歯の神経を抜かれたこともあり転院も考えていますが治療途中で変えるのも良くないだろうな~と悩んでおります。

【Answer 182】

こんにちは、根管治療.com の新藤健太郎です。

焦げ臭い臭いのする機械を使い30分ほど削る・・・
超音波切削器具でしょうか。顕微鏡を使う場合によく使われます。
右下は治療途中なので、神経が残っていることも考えられます。

左下の根充済の歯は6月に抜髄で、現在自発痛があるのですね。
きちんと治療されているならば、触らずに経過を見るしかないです。
繰り返しの治療は痛みの原因にもなりえます。

右下が終わらなければ左下は診れない・・・ということもないです。
左下の痛みが強ければ、応急処置はすべきです。
ただ、右下を完全に治してから左を治せれば、右側でしっかり咬めるのは確かです。

歯科医としては、「治療の説明がない」と患者に思わる時点で反省すべきところはあるかもしれません。

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