根管治療専門医相談室

根管治療専門医、新藤健太郎がお答えします。

240.噛んだり歯に当たると歯が浮いた時のような痛みや違和感が残っています。

【Question 240】

2年前に転倒して鼻と前歯を強打し、歯の前側の表面を被せる治療をしました。噛んだり歯磨きなどで歯に当たると痛い症状は治療後もあり、3、4カ月後に歯茎に水膨れのようなものができ、鼻の下辺りを押すと強い痛みがでました。診て貰うと症状は和らいできたので経過をみる事になりましたが、治らず昨年10月から今年1月に歯の裏側に穴をあけて薬を入れる治療をしました。激痛はなくなりましたが、今も鼻の下辺りを押すと神経に触るような痛みと、噛んだり歯に当たると歯が浮いた時のような痛みや違和感が残っています。歯の根元にヒビが入っているので薬が届かず、病巣が残っているということです。まだ自然に治る余地はゼロではないということですが、歯を残すには外科的に取り除く治療が最終段階になる!
ということです。もしそれで完治しなかった場合は抜歯しかないでしょうか?できるだけ長く温存したいです。このまま治療せず経過をみている方がいいか悩んでいます。他にも再治療の方法はあるでしょうか?よろしくお願いします。

 

【Answer 240】

根管治療.com の新藤健太郎です。早速ですが本題に入ります。

歯の根元にヒビが入っているので薬が届かず、病巣が残っている

根元にヒビが入っていて薬が届かない???
状態が分かりかねますが、根尖から割れているのでしょうか??あるいは水平に大きく割れているのかもしれませんね。

歯をぶつけていることから、小まめに歯髄が生きているかチェックしていれば、歯髄が壊死しても
そこまで感染が進まなかったのではないかと想像します。

根管治療に不備がありそうです。あるいは、感染物質が根尖に残っている可能性が高いです。
従って根管治療を得意とする先生の診察を受けるべきだと思います。根管治療か外科的根管治療それでも治らない場合は抜歯が必要に
なると思います。

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