根管治療専門医相談室

根管治療専門医、新藤健太郎がお答えします。

253.3か月たっても痛みが取れない場合、再治療したほうがいいのでしょうか?

【Question 253】

お伺い致します。上6番の歯を5回ほど根管治療後、横からたたくと響き、少し痛さは残っていましたが、中はきれいということで根管充填をしました。その後、痛みは良くも悪くもならず、1か月たちます。転院をしたきっかけで、その歯も見てもらったところ、病巣が黒く少し残っていて、また根の先まで根管充填出来ていない為かもしれないと言われました。ただ、もし石灰化していて、根の先まで通せなかったのかもしれないので、開けてみないとわからないとのことでした。そして、質問なのですが、その先生が、根管治療している根の形が湾曲しすぎているので、出来るだけまっすぐに形成した方がいいですと言われましたが、余計歯を削ることになり、リスクが大きくなるのではと不安になりました。その先!
生は3か月ほど様子を見て痛みが引かなければ、再治療をと言われましたが、出来るだけまっすぐにというのはどうなのでしょうか?そして、3か月たっても痛みが取れない場合、再治療したほうがいいのでしょうか?

 

【Answer 253】

根管治療.com の新藤健太郎です。早速ですが本題に入ります。

根管が曲がっている場合は、ある程度直線にしないと、曲がっている先まで治療できない
ことがあります。担当の先生はそのことをおっしゃっているのかもしれません。

根管を直線化することは、やや歯の削る量が増えてしまうのは確かなのですが、
根管の先の方まで治療するに当たり、必要なことも多いです。また、根管を洗浄する上でも
ある程度の根管拡大は必要となります。

上の6番は根管が4つあることもあり、注意が必要です。

3ヶ月に医学的な根拠はありません。
1年程様子を見て、痛みが消える症例もあります。

経過の期間は痛みの状況、これまでの経緯、担当医の経験に基づく勘、患者様の意向を総合して決めます。

 

 

 

 

 

 

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