根管治療専門医相談室

根管治療専門医、新藤健太郎がお答えします。

98.痛くもなくハレもなく根管処理をする必要が本当にあるのでしょうか?

【Question98】

2週間前に根幹治療(再治療)をしたのですが、まだ違和感や奥の方に軽い痛みを感じるのですが、その段階で被せものの治療を始めても良いのでしょうか。歯医者では、エステニアクラウンをする前に、プラスチックの仮歯をすると言われたのですが、それをするまでに歯周外科処置をしてファイバーコアをします。この治療だけでも10万掛かり、これを終えた段階でやはり根に問題があるとされたら、次は外科処置になると言われましたが、外科処置後、再度歯周外科処置・ファイバーコアの工程を再度繰り返すのでしょうか? 歯医者では説明がありませんでしたが、保険外の根幹治療をした場合、クラウンも保険外ではないと駄目な決まりがあるのでしょうか。それとも保険内では強度的な問題で駄目ということなのでしょう!

エステニアクラウンは、差し歯と書いてありますが、抜歯した際する差し歯と同じものなのでしょうか。
今後治療を続ける上で、金額的に抑えるとしたら、抜歯してブリッジとかにした方が良いのでしょうか。
長々とすみません。かなり金額的に厳しい治療なので、不安になりご相談させていただきました。
どうぞよろしくお願いいたします。

【Answer 098】

根管治療→歯周外科→ファイバーコア、仮歯→(外科的根管治療)と進む予定なのですね。

根管治療の予後が心配の場合、次のようにするといいでしょう。

提案1
根管治療の予後を確かめるために、ファイバーコアと仮歯まで進めてもらう
提案2
根管治療の予後を確かめるために、いまのまま、しばらく経過を見る

根管治療が自費診療の場合、その後の処置は自費となります(健康保険が適応されなくなるので)。

歯周外科を歯周病の改善を目的にして行う場合と、歯を歯茎より出すために行う場合(歯冠長伸長術)で対応が異なります。後者の場合は、提案1は難しい場合があります。

「外科処置後、再度歯周外科処置・ファイバーコアの工程を再度繰り返すのでしょうか?」という心配は不要だと思います。

上記のような治療を行うということは、費用もかかる上、歯の状態があまり良くないケースも多いため、費用対効果を考えた場合、ブリッジ、あるいはインプラントのが良い場合もあります。担当医と良く相談してください。あるいは他院でセカンドオピニオンを求めてもいいでしょう。

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