根管治療専門医相談室

根管治療専門医、新藤健太郎がお答えします。

192.2年しても治らず元の医者を変えて現在に至っています。

【Question 192】

根の痛みは20年以上前からあり、今までに2度完治したもののしばらくするとまた痛みが出るといった具合です。現在の先生によると、現在の症状は根の先に詰めた薬が出てしまい、それが骨を溶かし、炎症を起こしているとのこと。今は消毒と水酸化カリシウムを入れた治療を1年程しています。痛みは5年以上前からあったのですが、セラミックの差し歯6本だったこともあり、薬で様子見でした。(会社近辺の歯科医院)その後、別の医院で3年前に歯を壊して治療を始め、消毒と開放して菌を出す治療、2年しても治らず元の医者を変えて現在に至っています。 レントゲンで黒くなっていた部分は白くなりつつあり、また、はみ出て白い絵の具がチューブから出ていたように見えた薬も散ってきてるようですが、痛みの強さは弱ったものの、生理中、睡眠不足、疲れが溜まった時に痛みが出ることもしばしば、また、左片側の頭痛や左目(治療しているのは左前歯)が重くなることもあり、痛みが改善されないことに辟易としております。外科的手術をしても完治する可能性は60%とのことで痛みがありながらもこの治療を続けた方が良いと言われています。治療費は安いものの、これだけの年数がかかると自費の治療をしてみた方がいいのかと思うようになりました。いかがでしょうか?医者を変えた方がいいでしょうか?

【Answer 192】

こんにちは、根管治療.com の新藤健太郎です。

早速ですが本題に入ります。

セラミックの歯を被せた後、別の医院で2年、今の医院で1年治療しているのですね。

治療期間が長すぎると思います。
今の痛みが、炎症に起因したものなのか、それとも炎症は治まっていて、お痛みだけ残っている状態なのか、どちらかによって対応は異なりますが、炎症が原因だとすると、外科治療を中心に考えていくべきだと思います。

外科治療では顕微鏡が有効とされています。

今の治療を続ける限りは、状態は変わらないと推測します。繰り返しの治療で歯が薄くなり
、より寿命が短くなるかもしれません。
少なくとも専門の先生の診察と意見を伺うべきでしょう。

189.歯の根から歯茎の表まで穴が開いているようで、歯茎が腫れたり、そこから体液が漏れるような状態

【Question 189】

昔治療した右下の糸切歯(神経は抜いてます)の状態が悪化し、治療を始めて3ヶ月ほど(週1回治療)となります。神経の穴に入れる薬を交換しながら治療し、今は柱を入れ且つ仮キャップを被せるまで進んでおります。しかし、いまだ、歯の根から歯茎の表まで穴が開いているようで、歯茎が腫れたり、そこから体液が漏れるような状態となっております。特に、仮キャップの状態で噛むと歯の根元のあたりが痛く、また、歯茎の表が体液で腫れてきます。現在の治療を行っている医師は、以前、歯の根元の下方に更に穴が開いているようだといっておりました。私としては、歯の根元が割れているような感じもしています。
このまま、本キャップを被せてよいものでしょうか。可能な限り抜歯をしたくないのですが、、このような私の状態は、抜歯せずに直せるものでしょうか。教えて頂けますと幸いです。

【Answer 189】

こんにちは、根管治療.com の新藤健太郎です。

根管治療が終わってから、歯の根元に膿みの症状が出ているようなので、
治すことが難しい歯と予想されます。
一般的な手順では、根管治療で治らない場合は、外科的な治療を行います。
http://www.konkanchiryou.com/page/02surgery.htm

187.再三の根管治療後も痛みが消えない。

【Question 187】

【再三の根管治療後も痛みが消えない。】
●20年ほど前に根管治療し、3年ほど前に痛みが出始めました。
そこで、改めて根管治療をしました。
●最初の2件はマイクロスコープも使わない普通の歯科医院で行いましたが、ほとんど症状が変わらず。
●3件目は、医科歯科出身の根管治療専門の医院で、マイクロスコープ、ラバーダムを使い行いましたが、やはり変わらず、逆に歯茎が腫れて悪化しています。
●二本ある根管のうち、外側の一本は先端までリーマーが十分届かず、かつその根の真ん中に穴が開いているとのことでした。
またCTを見ると、この外側の根管は骨の外に出ているとのことでした。
●細菌が十分に抑えられていないと思われます。可能性は低いですが、再度根管の治療をしようと考えています。そこで相談ですが、根管治療専門医の個人病院よりも、医科歯科大の虫歯外来での治療の方が、器具などの点からもよいのでしょうか?教えてください。

【Answer 187】
こんにちは、根管治療.com の新藤健太郎です。

医科歯科出身の根管治療専門の医院で治療しても治らなかったとのことで、
加えて、骨の外に根が出ている、フェネストレーションという状態であり、おそらく通常の方法では治らないと考えられます。
歯根端切除という外科手術が必要かもしれません。
http://www.konkanchiryou.com/page/02surgery.htm

基本的に個人医院でも医科歯科大でも設備は変わらないです。

私が在籍したときは、虫歯外来は顕微鏡も数台しかないため、全ての根管治療を顕微鏡下で行ってはいませんでした。大学病院は出た手の先生の担当になる可能性が高いのと平日の3時までの診療時間なので、その点を留意してください。歯科治療は「人」の要素が最も重要です。

183.自発痛は一向に治まらず毎日痛みます。

【Question 183】

1年前に左上3を根幹治療しました。虫歯も痛みもなく根に感染がかなり広がり神経は死んでいて、レントゲンの影がかなり広がっているので今後のう胞ができるかもしれないと言われ9ヵ月後にレントゲンをとり、影は縮小ぎみだがのう胞があるから外科手術でのう胞をとる事をすすめられていますが1、その影がレントゲンだけで、のう胞だと確実にわかるのでしょうか?2、のう胞だとしたら、このままにしておくとどのような症状が出ますか?3、CT検査をすると、影がのう胞なのかはっきりしますか? 以上、よろしくおねがいします。

【Answer 183】

こんにちは、根管治療.com の新藤健太郎です。

1 のう胞はレントゲンでは確定しません
2 のう胞だと化膿して歯茎が腫れたり、膿みが出たりします。歯根の外部吸収が起こることもあります。
3 のう胞はCTでは確定しません

のう胞かどうかは病理検査で確定します。レントゲンあるいはCTで分かることは骨が無いことだけです。
1年前の治療で現在特に症状がないなら、外科治療をしてはいけません。
しばらく経過を見ることをおすすめします。

179.差し歯を入れて本当に病巣が消えるものなのでしょうか?

【Question 179】

お忙しいところ恐縮ですが、よろしくお願いいたします。
差し歯にしている上の前歯の歯茎から膿が出たため受診、レントゲンの結果、ばい菌が入って炎症を起こしているとのことで、差し歯を外し、根の治療をやり直しました。根の消毒は3回で終了、レントゲンではまだ歯の根の先に丸い空洞がありましたが、治療開始前より小さくなってきているし、この後も薬が効いてきて小さくなっていくので問題ないとのことで根に詰め物をし、次回は土台を作ることになっています。が、治療の翌日あたりから歯茎がはれぼったく、2日後には治療前ほどはっきりはしていませんが、いずれは白い膿が出てくるだろうという状況です。
この状態で差し歯を入れて本当に病巣が消えるものなのでしょうか?現在通院している歯科医院で治療を継続して良いものか不安です。

【Answer 179】

こんにちは、根管治療.com の新藤健太郎です。

根管充填が済み、次回は土台なのですね。
根管充填が終わってから2週間程度様子を見て、膿みが再発するか観察してください。

その時点で再発するようなら、土台を入れてもなおりません。
再発の場合は、土台を入れる前に再治療をするか、土台まで入れて、外科的歯内療法を行う必要があります。あるいは抜歯が必要な場合もあります。

173.根管治療する→治らない→再治療するという悪循環になっています

【Question 173】

10年前くらいに神経をとってセラミックをかぶせた右上4番の
歯が時々浮く感じがったので歯医者に相談しました。
レントゲンをとったらくすりが根っこまで入っていないので
骨が腐っているといわれ、セラミックをはずして根幹治療をしています。
もう5ヶ月(間2ヶ月は妊娠中で中断していましたので実質3ヶ月)消毒をしています。消毒の綿はきれいだし、消毒液をかけても泡がでないのでそんなに悪くはないとのことですが、響いたり、痛みがあるので以前通院中です。
一旦痛みが止まったので次の過程のゴム管を入れたのですがまた痛みがでて、また消毒へと逆戻りという過程を二回もしています。

先生は治りが悪いのはひびが入っているかもというのですが、
ちょっとのひびは見えないのではっきり原因はわからない、最悪抜歯といわれました。それだけはさけたいのですが、この先根幹治療がいつまで続くのか、また治るのか不安があります。
治療後の一時的な痛みかもしれないのでこのままもうかぶせてもらってもいいかなという気はしないでもないですが、痛みが引かない場合はまた振り出しにもどるのかなという気もします。

先生はとても丁寧に根気よくやってくださっているので
気の毒なのですが、根幹治療用のハンディ機器などを導入している歯科もしくはセカンドオピニオンで他の歯科にいったほうがいいでしょうか?

【Answer 173】

こんにちは、根管治療.com の新藤健太郎です。
早速ですが本題に入ります。

根管治療する→治らない→再治療するという悪循環になっています。
本来、根管治療は正確な治療を行い、根管充填まで行ったら、滅多なことでは再治療を行いません。
同じ方法を繰り返しても治る可能性は低いからです。
根管治療の自信が無い先生ほど、何度も治療してしまう悪循環に陥りがちです。そうしているうちに歯がどんどん薄くなっていきます。
通常の根管治療で治らない場合は、外科的歯内療法を行います。
http://www.konkanchiryou.com/page/02surgery.htm

ハンディ機器は、ハブラシで言えば電動ハブラシであり、ハンディ機器を使えば治るというものではありません。
ファイルを回転させて歯を削る器具なので、技術がない先生が使うと余計危ないこともしばしばあります。
歯の治療は設備に目が行きがちですが、一番大事なことは歯科医師を選ぶことです。

163.8日間を経過した今も違和感が去りません。

【Question 163】

はじめまして。よろしくお願いします。

10年以上前に抜髄した上の左右1番ですが、現在感染根管治療中です。ラバーダムやマイクロスコープ、CTスキャンを駆使したクリニックで治療を行っています。MTAセメントで充填を行い、先週やっとファイバーコアを建て終わりました。

しかし、8日間を経過した今も違和感が去りません。前歯の重い感覚、痛痒さがあり、息を吸い込んだ時も違和感を覚えます。かなり気になります。係りつけの先生が仰るには、

・根管内は充分に綺麗にした。
・破折はないと断言できる。
・膿胞、フィステルなどはない。
・これで痛いのなら、理由がわからない。

ということです。素人である私の見立てでは、根尖性歯周炎の症状と似ているかなと思っているのですが……。
歯根端切除術などの治療法もあるということですが、私の質問は、

1.(先生に実際に見ていただいたわけではないので非常に難しい質問ですが)どのような原因が考えられるでしょうか。

2.自然治癒の可能性に賭けるか、歯根端切除術などのさらなる治療を行うか、判断のポイントがあれば教えてください。

以上です。お忙しいところ申し訳ありません。よろしくお願いします。

【Answer 163】

こんにちは、根管治療.com の新藤健太郎です。
早速ですが本題に入ります。

> ・根管内は充分に綺麗にした。→あくまで見た目の話で細菌レベルではありません。
>
> ・破折はないと断言できる。→根尖の破折は見てもわかりませんし、CTでもわかりません。
> ・膿胞、フィステルなどはない。
> ・これで痛いのなら、理由がわからない。

原因は不明ですが、何らかの炎症が持続している可能性があります。基本的には
細菌性の炎症です。

8日間で判断するのは早計です。
半年程度様子を見て、改善されなければ外科的歯内療法を考慮しなければならない
かもしれません。痛いか痛くないかは本人のみぞ分かることです。客観的な
炎症の徴候がなければ最終的には痛みが判断材料となります。

138.外科的歯内療法を避けたいのですが

【Question 138】

今回はじめて質問させていまだきます。昨年末に差し歯の歯茎が腫れ、近くの歯医者に行きました。レントゲンを撮ったら親指ぐらいの血?膿?の袋がありました。(前歯)
>
>
>
> その日は歯に穴をあけて、血?を排出して、翌週に薬を詰める。それを二回繰りかえしました。 現在は薬が詰めてある状態です。
>
> 医師はそこを取り除く軽い手術を勧められています。
>
>
> 現在は腫れや痛みはありません。
>
> できれば避けたいのですが、避けられるものなのでしょうか。
>
> 現在、根の治療について探しています。
>> お忙しい中だと思いますがよろしくお願いします

【Question 138】

こんにちは、根管治療.com の新藤健太郎です。
早速ですが本題に入ります。

二回薬を入れ替えて、治り方が良くなかったのではないでしょうか?
通常の根管治療で治りが悪い場合に、外科処置に進みます。
外科を避けたいとのことで、もう少し長く様子を見てもらうように担当医に頼んでみましょう。
根を切る手術は歯根端切除という手術で、根の先端から精密にセメントを詰める必要があります。そのため外科処置は特に病院を選ぶ必要があります。顕微鏡が必要です。http://www.konkanchiryou.com/page/02surgery.htm

132.外科処置は後戻りのできない

【Question 132】

去年根幹治療を致しましたが、歯の根の部分に膿が再発して近くの歯医者に行きました。歯医者さんは歯ぐきを切って膿を出して歯の根を切断するといいました。根の治療のお薬を入れた管をまた再治療しなおすことを願っていたのですが歯医者さんはこれしか手段は無いと言い張って歯の根を撮る手術を受けました。とても残念に思っています。そこで質問なのですがこの歯医者さんの判断は正しかったのでしょうか?歯の薬を詰めた所が原因でなったのではないのでしょうか?もしそれが原因だったらまた膿む可能性はあるのでしょうか?
とても心配です。この歯医者さんは薬を詰め直すのはもう不可能だと言っていました。もあしまた膿めば今度は抜歯しかないといいましたがそれは本当でしょうか?
また今日できあがったジルコニアのクラウンを装着したのですがとてもきつく感じます。この歯医者さんはこれでいいといいました。本当に大丈夫なのでしょうか?近日海外に出張に行くのでとても不安です。
よろしければお返事どうぞお聞かせ下さいませ。お返事心よりお待ちしております。

【Answer 132】

こんにちは、根管治療.com の新藤健太郎です。
早速ですが本題に入ります。

正しく、精密な根管治療をした上で治らない場合に歯根端切除術を行います。
手術の際は、顕微鏡で見ながら切断面をセメントで埋めます。

もし担当医の先生が正しいステップを踏んで、外科治療に至ったとしたら、判断は正しかったと言えます。
歯根端切除術で予後が悪い場合は、もう一度歯根端切除術をするか、あるいは抜歯となります。
ご心配なさっているように、歯の薬を詰めた所が原因だとすると、外科処置だけ行っても予後が悪い場合があります。

ジルコニアクラウンのコンタクトがきついのは慣れましたか?時間が経つと慣れる場合も多いのですが。

多くの外科処置は後戻りのできない処置です。切る前にセカンドオピニオンを求めたほうが良かったでしょう。

124.外科処置はダメージが大きく、 後戻りがきかないので、慎重に進めたいところです。

【Question 124】

根管治療について
今左奥から2番目と左奥から5番目の根管治療をしていますが、完治の見込みがなく外科手術になりそうです。
2番目は歯が割れているかも知れなくて、5番目は排膿の仕方がハート型を逆さにしたような感じで膿が取れ切れない?らしいです。
外科手術は最終手段として仕方ないのかも知れませんが、今のところでは、ラバーダムは使用しておらず、拡大鏡もほとんど使用していません。
外科手術以外での治療の余地があるのか、また外科手術をしたときのリスクなどを教えて下さい。

【Answer 124】

こんにちは、根管治療.com の新藤健太郎です。
早速ですが本題に入ります。

奥から2番目ということで、第1大臼歯
奥から5番目は犬歯でよろしいでしょうか?

外科処置が必要かもしれないとのことですが、外科処置はダメージが大きく、
後戻りがきかないので、慎重に進めたいところです。
ラバーダム、顕微鏡を使用していないとのことで、十分な治療ができているかどうかは 判断しかねます。
前歯の外科処置に比較し、大臼歯の外科処置は難しいです。顕微鏡もないところでは治療の成功率も望めません。

外科処置のリスクはこちらを参照ください

116.繰り返しの治療は歯を薄くしてしまいます。

【Question116】

34歳です。ご返信をいただけるととてもありがたいです。

自分には、おそらく一番弱いと思わる歯があるのですが、それが、上の前歯(右側)です。
永久歯に生え変わった後、9歳くらいの時に既に深い虫を作ってしまったようで、治療を終えた歯医者の先生から「神経を取りました」と言われたのを覚えています。
今となっては良くあることなのだと知りましたが、神経を取った歯でも、痛むことがあります。
14歳の時、20歳を過ぎた時、と、これまでに2回程、突然ひどい痛みが起こり、そのたびに歯科医院に3-4回通って膿を出して貰ったりしていました。
根幹の掃除が済むと、それなりに痛みはおさまり何年かは平気なのですが、今年の夏(8月31日)に、また痛みがでました。
これまでと違う点は、膿が出ず、出血だけなのですが、現在に至るまで4か月間、出血が止まらない、ということです。(出血といっても、週に一度、根幹の掃除をするときに血がでてくるだけで、普段、歯茎から出血しているわけではありません。)
自分で感じる痛みも、これまでに経験してきた様な鋭いものではなく、鈍痛に近く、歯が抜けそうな感覚、重苦しい、といった感じです。ぐらつきは、殆どありませんが、食べ物は殆ど噛めません。(歯が抜けてしまうような感覚があるため、こわくて使えません。)

この痛みが生じる瞬間は自分でも分かりました。8.31の夜に、歯の根の奥(鼻の下)あたりで、何かが弾けたような感覚があり、その直後から歯が重たくなりました。出血が始まった瞬間かな、と思います。

最初は体調のせいだと思い、1週間くらい様子をみていましたが、良くならないので、職場の近くの歯科医院に行きました。
治療の初めにレントゲンを撮ってもらい、炎症がおきていますね、といわれ、普通に根幹を掃除してもらったので、1週間もすればよくなると自分では信じていたのですが、先生曰く「なかなか中が固まらない」状況が続いています。
3か月を過ぎたあたりから、「炎症が起きている箇所と根の先端とを一緒に切り取る外科手術もある」といわれましたが、素人ながらネットで情報得て、気がすすみませんでした。
根幹治療は、先生の腕にも依ってしまう、というのもあり、このまま同じ歯科医院で治療を続けていてはいけないという思いにも駆られます。
ここ1カ月は抗生物質(セクロダンカプセル)も飲んでいますが、特段効果はありません。
先日の治療では、「根に薬が詰まってしまうのかな」と根の幅を広げるために、いつもより太い器具で根を掃除されました。掃除をされるときは、器具が根の先に届くためか、チクチクとした痛みや、器具が根を通る時のこすれる痛みがありますが(我慢できる程度)、いずれにしても切り傷の様な痛みです。このまま治療を続けてかえって歯を痛めてしまう心配もでてきました。最終的に歯がわれちゃった、といわれるのではないか、と、不安もでてきます。
結局はレントゲンでは炎症の場所も確定できていないようで、「外科手術で開けてみれば、明らかになるんだけど・・」と先生も手の施しようがないみたいです。
他の医院を紹介する、という感じでもないので、セカンドオピニオンも未だに得られていません。
できれば治療院を変えたいと思っていますが、どこへ行けばいいのかもわかりません。仙台市内が理想ですが、一生の事なので、いい病院があれば、他県でもその治療院に通うつもりです。アドバイスをどうぞ宜しくお願い致します。

【Answer 116】

こんにちは、根管治療.com の新藤健太郎です。
早速ですが本題に入ります。

お話からおそらく外科的歯内療法が必要に思います。
外科的歯内療法においても、通常の根管治療を確実に行い、
根管充填を行ったの後、外科治療を行うのが理想です。
http://konkanchiryou.com/page/02surgery.htm

御心配の通り、繰り返しの治療は歯を薄くしてしまいます。
仙台の医院は詳しくわかりませんが、東北大学歯学部病院はどうでしょうか?
時間が早く終わってしまうことと、どの先生に当たるか分からないのが欠点ですが、
(多くは若い先生です)。今の先生に該当する科に直接紹介状を書いてもらうのがよろしいかと思います。

http://www.dent.tohoku.ac.jp/undergraduate/field4.html

【ご返信】

お忙しい中、早速のご返信、ありがとうございました。
肉芽が出来ていれば、それを取り除く必要があるのですね。
手術の画像もつけてくだったので、
以前より、外科手術を積極的に考えられるようになりました。
東北大学病院のご提案もありがとうございました。
自分より若い、研修医、医員と呼ばれる先生方にどこまで委ねられるか、
不安はどうしても残ってしまいますが、
仙台で、最新の設備のあることろ、と考えれば、
大学病院でみてもらうのがいいのだと今は思います。
今通っている歯科医院は東北大出身の先生で、
外科手術に関しては、話しぶりから自信も感じられるのですが、
新藤先生が使われているような器具が充実しているかどうかわかりません。
現在の根幹治療においてもラバーダムというものは使ってはいません。
(過去にどこの歯科医院でも使われた記憶はないのですが・・。)
この4カ月間、通常の根幹治療が確実に行われたのかどうか、
その点はわかりませんが、判断基準を多少なり持つことができましたので、
外科的歯内療法をする方向で考えてみます。
ご回答感謝いたします。
ありがとうございました。

112.嚢胞の疑いもあり仮歯のまま7か月おきました。

お忙しいところ恐れ入ります、これからどうして良いのかわからずご相談させていただきます。上の前歯を今年4月に再根管治療開始し、5回で充填後違和感痛みがあったためと嚢胞の疑いもあり仮歯のまま7か月おきました。その途中、症状は約3か月で治まっていたのでさらにその隣の歯を10月から再根管治療して4回で充填、特に症状は無かったので両方の歯を同時にレジンコアを入れるために削ったところ再度痛みと違和感が出てきました。激しい勢いで削ったために割れたのか?今後どうしたらよいのかわかりません。歯内療法などという言葉も知らず、自宅近くでは精一杯選んだつもりの歯科医院で自費でやっていただいたにもかかわらず、今となってみるとラバーダムも途中で外してしまい、うがいも構わないと言われ、マイクロスコープも1本につき1回ずつしか使わず、さらにこんなに長く間を空けてよかったのか、現在の症状についても様子を見るしかない、再根管治療の必要はないと言われます。コアを入れるために削ったのは約10日前ですからレントゲンを見て大きな異常は無いと先生は言われますが、何かあったとしても写らない時期では?と思います。さらにレントゲンでは充填剤が根管の先にしか残っておらず、コアのためにあそこまで削るものなのでしょうか?
過ぎてしまったことは仕方ないのでお伺いしたいのは、コアのために削った際のやり方で破折ということもありえるのでしょうか?この不調感は何が原因なのでしょうか?このような根管治療だった場合、閉じてしまう前にきちんとやっていただけるところでやり直した方が後々のためによいのでしょうか?
何卒よろしくお願いいたします。

【Answer 112】

こんにちは、根管治療.com の新藤健太郎です。
早速ですが本題に入ります。

レジンコアを入れるタイミングで再び症状が悪化したのですね。
元から治ってなかった可能性が一番大きいと思います。

次に、懸念なさっているように、過大な力で歯に亀裂が走ったか。
コア形成の再に力がかかりすぎ、歯根が割れてしまうことはありえます。

たまにあるのが、ポスト付きの仮歯(差し歯様)を装着している期間中に、
歯が割れてしまうケースです。

マイクロスコープは毎回使うのがもちろん望ましいです。でもマイクロスコープより何より
術者の知識、技術、経験が何より重要です。

http://www.konkanchiryou.com/page/04tech.htm

前歯ということで、通常の方法で治らない場合は歯根端切除を行います。
http://konkanchiryou.com/page/02surgery.htm

選択肢は最初からすべてやり直す、あるいは外科を前提にコアをつけてしまう。のどちらかになるかと思います。

102.どうしても開かなければ治療不可能(抜歯?)と言われました。

【Question102】

根幹治療の事でご相談させて下さい。
10年程前に左上奥歯の虫歯で神経を抜き根幹治療を受けました。
その間ずっと良好でしたが、半年位前から噛むと痛むようになり受診したところ、レントゲンにより根の奥が化膿していました。神経を抜くとよくこの様なことが起こると言われました。
9月初めから2週間置きの治療が始まり、先日受診時に 3つの根のうち1つは開いたけれど あと2つが石灰化の様になり 次回までユーカリを入れて詰め物を溶かす努力をし、どうしても開かなければ治療不可能(抜歯?)と言われました。
根幹治療専門の歯科を探してセカンドオピニオンを受けた方が良いでしょうか? あまり近くには在りません。
よろしく ご意見をお聞かせ下さい。

【Answer 102】

こんにちは、根管治療.com の新藤健太郎です。
早速ですが本題に入ります。

再根管治療で根管が開かないことはしばしばあります。
その場合、ドクターの技術的問題なのか、あるいは石灰化などの状況で開かないのかが問題となります。
これは技術が確かな先生に確かめてもらう他ありません。
石灰化で開かない場合は無理に開けることは推奨されていません。

上顎の奥歯で難しいのですが、治りが悪い場合、外科的歯内療法という選択肢もあるので、治療不能という表現はふさわしくないです。

100.病巣(根尖性歯周炎)は全て取り除きたいと考えています。

【Question100】

はじめまして。
12年ほど前から痛む前歯(25年ほど前に神経を抜き差し歯状態)の根付近の歯茎の腫れに耐え切れず、
去年11月に差し歯を取りずっと根管治療を行ってもらっています。期間が長くなったのは、長い間放っておいたことにより、
レントゲンで写った影が大きかったからです。根の周りの病巣はかなり小さくなったように最近撮ったレントゲンでは分るのですが、完全にはなくならず歯根破折が疑われました。
紹介でCTを撮ってもらったところ、歯の中央部に水平に破折が薄っすらとではありますが判明しました。これが原因で完全には菌がなくならないとのことですが、破折が見つかった場合は病巣は無くなりませんか?すでに根菅の掃除や消毒は終わり
ゴムのような新素材を埋め込まれています。

実は内臓疾患を持ってまして、その治癒のために病巣(根尖性歯周炎)は全て取り除きたいと考えています。今後、新しい差し歯を作った後に歯根端切除を行ってもらえば、炎症は消え去るでしょうか?
破折がある場合は例え根を切除しても破折した周辺に歯周炎が残るのでしょうか?

内臓も歯も大事にしたいので、頭を抱えております。
どうかよろしくお願いいたします。

【Answer 100】

根管治療.com の新藤健太郎です。
早速ですが本題に入ります。

「根尖性歯周炎を全て取り除きたい」
内臓疾患があり、慢性炎症を取り除きたいということでよろしいでしょうか?
その場合、歯周病も含めて何本の歯に炎症があるかが問題ですが、予後の悪そうな歯は抜歯が選択肢に入ります。
根管治療、歯根端切除手術を行っても、炎症が治まらないことはあります。破折の疑いがあればなおさらです。治ったと思っても、咬むことによりまた割れるかもしれません。内臓疾患と歯の保存のどちらを重視するのか担当の先生とよく相談してください。

98.痛くもなくハレもなく根管処理をする必要が本当にあるのでしょうか?

【Question98】

2週間前に根幹治療(再治療)をしたのですが、まだ違和感や奥の方に軽い痛みを感じるのですが、その段階で被せものの治療を始めても良いのでしょうか。歯医者では、エステニアクラウンをする前に、プラスチックの仮歯をすると言われたのですが、それをするまでに歯周外科処置をしてファイバーコアをします。この治療だけでも10万掛かり、これを終えた段階でやはり根に問題があるとされたら、次は外科処置になると言われましたが、外科処置後、再度歯周外科処置・ファイバーコアの工程を再度繰り返すのでしょうか? 歯医者では説明がありませんでしたが、保険外の根幹治療をした場合、クラウンも保険外ではないと駄目な決まりがあるのでしょうか。それとも保険内では強度的な問題で駄目ということなのでしょう!

エステニアクラウンは、差し歯と書いてありますが、抜歯した際する差し歯と同じものなのでしょうか。
今後治療を続ける上で、金額的に抑えるとしたら、抜歯してブリッジとかにした方が良いのでしょうか。
長々とすみません。かなり金額的に厳しい治療なので、不安になりご相談させていただきました。
どうぞよろしくお願いいたします。

【Answer 098】

根管治療→歯周外科→ファイバーコア、仮歯→(外科的根管治療)と進む予定なのですね。

根管治療の予後が心配の場合、次のようにするといいでしょう。

提案1
根管治療の予後を確かめるために、ファイバーコアと仮歯まで進めてもらう
提案2
根管治療の予後を確かめるために、いまのまま、しばらく経過を見る

根管治療が自費診療の場合、その後の処置は自費となります(健康保険が適応されなくなるので)。

歯周外科を歯周病の改善を目的にして行う場合と、歯を歯茎より出すために行う場合(歯冠長伸長術)で対応が異なります。後者の場合は、提案1は難しい場合があります。

「外科処置後、再度歯周外科処置・ファイバーコアの工程を再度繰り返すのでしょうか?」という心配は不要だと思います。

上記のような治療を行うということは、費用もかかる上、歯の状態があまり良くないケースも多いため、費用対効果を考えた場合、ブリッジ、あるいはインプラントのが良い場合もあります。担当医と良く相談してください。あるいは他院でセカンドオピニオンを求めてもいいでしょう。

92.下の奥歯は神経に近いので手術出来ないと聞いたのですが。

【Question92】

こんにちは、左下6・7番の無髄歯の歯根再治療についてお伺いします

一年以上前から、左下7番の奥歯の頬側側のポケットが10ミリ近くあり、

歯がグラグラして、歯茎が腫れ激痛を伴う事が度々ありまして、抜歯やむなしとの事でした。

評判の良い医院に転院した所、不正咬合によるものなので、根管治療で残存可能とのことで、今年5月から治療開始しました。

また同6番の歯根の下にも大きな炎症の影がかなり以前から有りました。

こちらは慢性炎症安定状態でしたが、医師の判断でこちらも根管治療で治るとの事で、6月頃から併用して治療開始しました。

所が6番の根管の詰め物を除去した所、急性症状が出て、大きく腫れ、

その後、何度も洗浄等を行っていますが、一向に良くなる兆しがありません。

また最近、頬側側にフィステルが出来て、膿と出血が続いております。

現在6番は、根管に綿だけ詰めて、セメントをせず、週1回洗浄をして、抗生物質とロキソニンを服用し続け、様子を見てる状態です。

このままで良くなるものでしょうか?また自宅でもイソジン等で毎日消毒したほうが良いでしょうか?

また、下6番が歯根嚢胞の場合は、抜歯しかないですか?下の奥歯は神経に近いので手術出来ないと聞いたのですが。

ちなみに下6番が歯根嚢胞かどうかはわかりません、私がそうではないかと心配してるだけです。

【Answer 092】

根管治療.com の新藤健太郎です。
早速ですが本題に入ります。

左下7番
頬側側のポケットが10ミリということで、ポケットの原因が何であるかが問題です。
歯周病なのか歯根破折なのか、はたまたフィステルなのか。
揺れているとのことで、抜歯はやむをえないかもしれませんね。

左下6番
難治性の根尖性歯周炎でしょうか。
治らないからといって、歯根嚢胞とは限りませんが、一般に歯根端切除術は行いにくいですね。
下歯槽神経に障害が起こる場合もあるし、オトガイ孔が近い場合もあるので。手術の際は顕微鏡が必須です。

左下6番のような状態になると、治っても再発する可能性もあります。治療後の安定を考えると左下6番7番にインプラントを2本入れることも選択肢に入りますね。


外科的歯内療法(根管治療.com)

91.治療中の先生のつぶやきを聞くかぎり、思うように治っていないこと、その原因が分からないことが感じ取られました。

【Question91】

左上前歯1番の再根幹治療中です。
1度目の根幹治療をした歯科とは、別の歯科に行っています。
治療期間は6ヶ月です。

病院に行き、10年ほど前に1度別の歯科で根幹治療を受けている事を伝え、診察がはじまりました。
患部の歯をあけ、膿みをだし、ジェーオープンで数日経ってから、薬を詰めました。
数日すると、歯茎が腫れ上がってきたので、病院へ行くと、再度ジェーオープンからの治療でした。
そのあとは、週に一度、リーマーでの治療後、消毒する薬を詰めて様子をみるという治療の繰り返しです。
週に1度の通院から始まりましたが、根の状態があまりよくならないようで、2週間おかれることもありました。

歯茎は時に少し腫れたり、痛みを伴うこともありましたが、良くも悪くも大きな変化は見受けられませんでした。

段々通院回数が増えるにつれ、直接は言われないのですが、治療中の先生のつぶやきを聞くかぎり、思うように治っていないこと、その原因が分からないことが感じ取られました。

前々回の治療で、症状を落ち着かせる為、次は1か月後に来てくださいと言われました。

そして前回、病院にいって見ると、何の説明もなく担当の先生がかわり、治療が始まりました。

すると、その日に最終的な薬を詰める治療まで進みました。
私はほんとうに良くなっていたのだろうか?と疑問をもちながも、治療が先に進んだ事を喜びました。

しかし、その日の夜から歯茎はぷっくりと腫れ、ずきずきした痛みも伴いました。
2日経っても症状は変わらずだったので、3日目に病院へ行きました。

正直、また同じ治療の繰り返しは嫌だったので、先生に薬で落ち着かせる事は出来ないか尋ねると、即答で開けるといわれ、再びリーマーでの治療になり、また消毒する薬を詰められました。

先生は、今までとったレントゲンを見ながら、レントゲンでみるかぎりはそんなにひどくないのに、何故だろうかとつぶやいていました。

また同じ治療の繰り返しだと思い家にかえると、一度少し引いたように感じた歯茎が晴れ上がり、痛みも振り返しました。

歯茎の腫れは、今までで1番ひどく感じられます。
左鼻だけ、少し鼻水がでたり、つまった感じがするのも気になりました。

次の日になっても症状は変わらずだったので、病院へ連絡すると、出来るだけ早く来てほしいとのことでした。

このまま、この歯科で治療を続けていいのか、他の先生を探した方がいいのか、どうしたらいいのか分からなくなっています。

【Answer 091】

こんにちは、根管治療.com の新藤健太郎です。
早速ですが本題に入ります。
お話から察するに、かなり治りの悪い歯かもしれませんね。

前歯ということで、テクニカルエラーは少ないと思われます。除去しきれない細菌が多くいるのかもしれません。

それから根管治療は治療回数に比例して治るものではありません。
治るときは1,2回の治療で治ることが多いのです。

従って、歯根端切除術を検討すべきかもしれません。顕微鏡を使って、手術してくれる病院が望ましいと思います。

お話を聞く限りでは、今通っている歯科医院の先生は根管治療の正しい知識と経験が少ないようです。他の病院を検討すべきかもしれません。


外科的歯内療法(根管治療.com)

90.根充後の痛みについてご相談です。

【Question90】

根充後の痛みについてご相談です。

元々病巣のあった下顎第二大臼歯の歯を約半年かけて丁寧に消毒してもらい2週間前に根充をしていただきました。
その際に確認のレントゲンも撮ってもらったのですが、根充剤もしっかり緊密に根の先まで詰まっているようでして、病巣も半年前の治療前と比べて少しだけ小さくなっていました。
しかし根充後2週間が経つのですが自発的な痛みが続いていて、
それが少しづつですが大きくなっているように思います。
病巣が小さくなっていたので治癒に向かっていると思ったのですが、それでも根充後に自発的な痛みが続くことはあるのでしょうか?治癒に向かっているのかどうかの判断としてどの程度の期間まで様子を見たら良いのでしょうか?

それではお忙しいのでしょうがよろしければご回答のほうよろしくお願い致します。

【Answer 090】

こんにちは、根管治療.com の新藤健太郎です。
早速ですが本題に入ります。
根充後2週間が経ってお痛みが続いているとのことで、細菌感染が持続している可能性も考えられます。
半年間消毒をなさっていることから、根管治療がきちんとできていると仮定すると、次の治療は外科的歯内療法か抜歯となります。
痛みが我慢できる範囲であれば、根管充填後3ヶ月ほど様子を見て、①修復するか②外科的歯内療法か③抜歯を選択するといいでしょう。

外科的歯内療法(根管治療.com)

68.再植をする際、根切してきちんとファイルを取り除いてもらったほうがよいのか

【Question 68】

宜しくご回答お願いいたします
右下5番根管内、やや湾曲した根尖部に折れたファイルが入っていて、根尖部より、1,2ミリ骨に突き出ています。ファイルを取ろうとして直下に穿孔もあります。1回目は、根管2分の1ほどの根充で痛みが出たため外してやりなおし、2回目は折れたファイルが入っている状態で根充して再びよりより強い痛みが出ました。2回の根充共に、右下5番根尖部歯肉に痛み、腫張がありました。2回目の根充では、5ミリほどのプクプクした膨らみもでき、セカンドオピニオンでは、慢性化膿性根尖性歯周炎と診断されました。
この歯周炎の原因が、根尖部から突き出たファイルの物理的刺激によるものなのか、ファイルが根尖部にあるために消毒ができないことでの細菌の流出によるものなのかわかりません。
その為、再植をする際、根切してきちんとファイルを取り除いてもらったほうがよいのか、突き出ている部分のファイルだけを切り取ってもらえばよいのかわかりません。
何が判断の分かれ目になるのでしょうか、感染根管になっているか否かは。
将来的にどちらを選択すべきでしょうか。

【Answer 068】

根管治療.com の新藤健太郎です。

早速ですが本題に入ります。

>この歯周炎の原因が、根尖部から突き出たファイルの物理的刺激によるものなのか、ファイルが根尖部にあるために消毒ができないことでの細菌の流出によるものなのかわかりません。

化膿性の炎症であることから、細菌感染してると思います。
再植は何度もできる治療ではないため、根切がいいでしょう。
根切したのち、歯冠歯根比率が十分であることが前提です。
穿孔も含めて根切できれば、より望ましいですね。

以上です。

52.外科的歯内療法で対応できる場合もある

【Question 052】
以前に神経を抜いた歯の痛みがあり歯科医に行きました。
3年ほど前に根幹の再治療をしています。
この歯ですが、以前通っていた歯科医で、通常ではしない治療(かなり奥までつめものがしてあるのと歯をかなり削って薄くなっている)が施されているので、根幹の再治療は難しく、抜歯の道しかないとのことでした。
現在痛みは治まってしまい、今抜歯するか先延ばしにするかは自分の選択となるのですが、今後妊娠希望であり、妊娠中に痛みがきたときのことを想定すると今抜いておくべきでしょうか?
よろしくお願いいたします。

【Answer 052】
根管治療.com の新藤健太郎です。
早速ですが本題に入ります。

お話の内容から土台(メタルコア)が深く入っているのではないでしょうか?
取るのが難しい場合は、外科的歯内療法で対応できる場合もあるので、
抜歯するかどうかは、そういう治療ができる先生に判断を仰いだほうがいいのではないかと思います。
歯の部位により、できる時とできない時があります。