根管治療専門医相談室

根管治療専門医、新藤健太郎がお答えします。

54.異常感覚に囚われて、とても辛い毎日を過ごしています

【Question 054】

3年前の根尖性歯周炎になり、根管治療をしましたが、一向に治らず痛みも続いたので病院を変えました。そこでも良くならないので歯科を変え、そこで歯根端切除をし、最近歯茎は落ち着いてきたものの
そこで、本題なのですが、2件目の大学病院の歯の裏を削って治療を
始めてから、前下歯の右1・2から左下歯1・2までが、黙っていてもぐにゅぐにゅと動く異常感覚に囚われて、とても辛い毎日を過ごしています。歯から、胸や鎖骨への神経が続くようにもおかしく感じます。色々な科に沢山行きましたが、「原因がわからない」だそうです。唯一、口腔セネストパチーだと言ってくれる先生にマウスピースを作ってもらいましたが、ほんの一瞬だけの対処にしか過ぎず、その
先生も頑張ってくれまたが、それ以上の処置はできないようです。
神経科で、長い間薬をもらって服用していますが、一向に効きません。このような場合、一体どうしたら良いのでしょうか?
宜しくお願い致します。

【Answer 054】
根管治療.com の新藤健太郎です。
早速ですが本題に入ります。

歯根端切除をした歯の予後がわるければ、抜歯するのが一般的です。

しかし、お話を伺うに、異常感覚は単純に根尖性歯周炎の影響とは考えられず、
ペインクリニック科に相談するべきではないかと思います。
(すでに神経科で薬をもらっているようなので、ペインクリニックも効果はないかもしれません。)
歯に問題があるなら抜歯。
歯に問題がなく(あるいは客観的な所見が悪くない)、慢性痛に悩まされているなら、ペインクリニックに行く。口腔の異常感覚は、心療内科、精神科の範囲でもあります。

おそらく、神経機構の障害、あるいは心因的なものが主たる原因だと思います。