根管治療専門医相談室

根管治療専門医、新藤健太郎がお答えします。

224.非常に残念としか言い様がありません。

2011年の9月から差し歯治療はじめました。
後で痛くならないよう神経抜きましょうと軽く言われて、犬歯と前歯3本ぬきました。
犬歯はあっという間に終わり、こんなに簡単なのかと思ったのですが、あとで聞くところによると、固くて根までいけなかったとのことです。
犬歯横前歯のときは、突き抜けた感があり、膿みました。
私から抗生物質を要求し時間が経ってもなおらないので、ふたをとる治療になりました。のちにもう1本も膿み同じことに。
前歯3本は神経をとったはずなのに激痛続きでした。
一度目こそ麻酔しての治療でしたが、あとは麻酔なしで神経をさわるような恐ろしい治療を一年ちかく続け今にいたります。
気のせいの痛みなどとも言われたのですが、やっぱり一番痛かった歯からは歯髄が残っていたらしくそれがとれて痛みはましになりました。
治療はじめてすぐ かみ合わせがおかしくなったのか下の最奥歯のかぶせものが左右両方とれ、左のほうはかぶせては3日でとれを2回繰り返し3回目にやっと落ち着きましたが、かんだり 上からおすと痛く今何もしなくても痛いです。
前歯も最終歯を入れそうになっていたのですが、仮歯にすきまがあると虫歯のような痛みがあることがわかり、また歯の治療に、まだまだ痛かったです。神経死んでいる感じがぜんぜんしません。仮歯うえからさわっても 軽い痛さがあります。
ラバーも使わない、スコープも使わない治療だけでなく、本当にいたいところはさわりたくなくけずっている感じと、治療中も何度も蓋が取れたり、膿み出しのためあけっぱなしにしていたことが心配です。わたしの歯はどうなっているのでしょうか。
教えて下さい。よろしくお願いします。

【Answer 224】

こんにちは、根管治療.com の新藤健太郎です。

前歯3本の根管の感染による根尖性歯周炎になっているのではないかと想像します。

抜髄治療から感染根管治療になってしまうのは、治療法が不適切だった可能性があります。

膿み出しのためあけっぱなしにするような治療は、状態を悪化させるため推奨されません。

また、治療期間が長すぎます。治らないなら外科的歯内療法に移行するとか、抜歯の判断もあるのです。

後で痛くならないよう神経抜きましょうと軽く言われて、根管治療が始まり、このような状態になってしまうのは非常に残念としか言い様がありません。