根管治療専門医相談室

根管治療専門医、新藤健太郎がお答えします。

161.根の方に菌がありそうと言うことと、金属片が見えると言うことでした。

【Question 161】

こんにちは、今とても歯の治療の事でひとりで悩んでいます。
4年ぐらい前に右上6番目の歯を神経を取りました。
去年ぐらいに、その歯が痛くなり、被せををとり、洗浄してかぶせなおしました。が、また最近痛くなり、転勤のため新しい歯科に行くと、レントゲンで見ると、根の方に菌がありそうと言うことと、金属片が見えると言うことでした。あと、上顎洞が下にきているので、再治療は、難しいと言われました。インプラントをどうも進められているようでしたが、手術の怖さおおがかりなのと金額の高さにできれば、根管治療で治したいのですが、先生からみても難しいでしょうか?
もし、抜歯するようになれば、義歯はどれくらいかかりますか?
今回、いろいろネットで調べていくと、歯の治療は大変難しい事がよくわかりました。怖くもなりました。
4月に神戸から千葉市に引っ越ししてきましたので、まだまだ地理もわからず、先生の場所も通いたくても遠いのが残念です。
最後に長文になり申し訳ございません。
アドバイスの方宜しくお願い致します。

【Answer 161】

こんにちは、根管治療.com の新藤健太郎です。
早速ですが本題に入ります。

1根の方に菌がありそうと言うことと、→根尖性歯周炎の疑い
2金属片が見えると言うことでした。→器具の折れ込みの疑い
3上顎洞が下にきているので→外科的歯内療法が難しい

以上から、再治療が難しいとの判断ですね。
去年痛んだ歯が今年も痛くなった事を考えると、治りにくい状態なのかもしれませんが、

そもそも去年の治療の精度が疑わしいので、治らない歯とは断定できません。
根管治療を得意とする先生にセカンドオピニオンを求めるべきでしょう。

抜歯した場合
・5番と7番を削るブリッジ
・部分入れ歯
・インプラント
・親知らずの移植

などの治療法が考えられます。
費用を考慮しなければ、インプラントが確実で安定的かもしれません。
もっとも一般的なのはブリッジですが、歯を削ること、保険診療では5番が銀色になるので、その点も考慮したほうがいいでしょう。