318.失活歯でも歯の部分(ブリッジがかぶっている部分)が割れたりヒビが入っていた場合、このような痛みが生じるのでしょうか?
【Question 318】
> 初めて相談させていただきます。
> 4年前にブリッジの土台となった歯が、ブリッジを装着後すぐに歯髄炎を起こし、神経治療を行った下の20番の歯なのですが、2日前から噛むときに鋭い痛みを感じるようになり、右で物を噛めなくなりました。すぐに歯科へ行き抗生剤と鎮痛剤を処方していただき、レントゲンも撮ったのですが、歯根部分に膿瘍やヒビ、割れ、炎症等の所見はみられないとのことでしたが、歯の部分はブリッジがかぶせてある為にレントゲンでは確認できず、紹介で神経の専門医にかかることになりました。
> 失活歯でも歯の部分(ブリッジがかぶっている部分)が割れたりヒビが入っていた場合、このような痛みが生じるのでしょうか?
> 抗生剤は効いていないようで、特に痛みが変化する事はありません。安静時にはなんとなくうずくような痛みがあり、歩いたり体を動かすと少し痛みが強まるような気もします。。
> どのような原因が考えられるでしょうか?
> 先生のお知恵を貸していただけると幸いです。宜しくお願い致します
【Answer 318】
根管治療.com の新藤健太郎です。
早速ですが本題に入ります。
レントゲン、歯周ポケット検査を行って、どのような状態か診断が必要です。
歯根破折の確定診断は、ヒビを見つけて行うのですが、ヒビを見つけるのはなかなか難しいこともしばしばあります。
ブリッジで繋がっている場合はどの歯が痛んでいるのか分からない場合があります。
一般的には根尖性歯周炎が疑われると思いますが、お話から正確な診断を下すのはむずかしいようです。
289.インプラントはさけたいんです、、、ブリッチも出来ればさけたいんです
【Question 290】
こんにちは。
ホームページをみてメール相談させて頂きたく、メールしました。
右上6番を20年前くらいに銀歯にしてたまにしみたり、痛みがあり
通っている大学病院に(たまに歯をチェック)行くと、サワリシンを5日分もらい飲み終えると痛みがなくなる感じでした。
しかし、12月中旬にかなりいたくなり、大学病院に行き年末なのでサワシリンと噛み合わせが悪いので削り、『もしかしたら歯の根が1本折れているかも知れません、インプラントかブリッジか考えて下さい』と言われました。
大学病院でまだ何も説明うけていないのですが、会計でインプラントの値段を聞くと50万くらいと言われました。
その後パソコンで開業医さんの病院の値段を見ると半額くらいで出来る事と
無料CT、カウンセリングをしてもらいました。
CTによると歯が折れて骨が溶けているとの事でした。
左側は14cmなのに痛みの場所は10cmとの事でした。
大学病院の定期検診は半年に1度くらいレントゲンをとってもらていました。
痛み出る最後は2013年の7月です。その時は、レントゲンでも黒く映っていなかったのですが、痛みが出た12月にレントゲンを取ると、根の先ではなく、歯の土台部分が黒く映っていました。そして、開業医さんのCTで4cmも
骨が溶けているとの事になります。
歯の症状的には、そのL6が噛むと浮く、たまに激痛、熱い冷たいは痛み増さない、ぐじゅと感じる。他の歯、歯茎も症状なし。です。
長くなりましたが、質問ですが。
☆半年で4cmも骨が溶けるのでしょうか?そうしたら、今すぐ抜かなければ、骨なくなると思うのですが、、とても心配です。
☆調べていると、希望は、、
歯根破折保存治療、接着ブリッジ、ミニマム・インタペンション・ブリッジ、インレーブリッジを
知りました。もちろん診察してからでは、ないと解らないと思いますが、
L6には適していますか?どの歯医者さんでもやってる治療ですか?
インプラントはさけたいんです、、、ブリッチも出来ればさけたいんです。5番歯は虫歯あり見た目の為に差し歯、7番歯は虫歯で少し銀です。
なので、両側健康の歯ではないのですが、、、6番歯もどうにか差し歯に
してもらう事を希望しますが、抜くと折れるかもと言われ、でも、折れたら歯根破折保存治療して貰うのが良いのか、、、
長くなりましたが、宜しくお願いたします。
【Answer 290】
大臼歯の歯根破折は予後が良くないといわれています。
また、既に骨も吸収しているとのことですが、骨の吸収もこのままでは進んでしまいます。
残すことに拘るなら、接着治療も考えられますが、多くは期待できません。
いずれにしても接着治療を行っている病院で診察を受けるか、最初からあきらめて抜歯をするか、ですね。
インプラントに関しても、上顎の大臼歯はソケットリフト、サイナスリフトが必要な事もあり、
外科的なダメージや、費用を考慮しないといけません。
ブリッジは清掃性が悪く、上顎臼歯のブリッジは予後があまりよくありません。
それぞれの治療法におけるメリット、デメリットを良く検討して、自分に合った治療を選択してください。
156.これ以上治療するのは無駄だろうと診断され、抜歯を勧められました。
【Question 156】
こんにちわ。
大変詳しいウエブサイト大変参考になっています。
オーストラリアに在住しています。治療をこちらで続けるか、日本に帰省してするか迷っています。
炎症のため激痛が続き、二日前に専門医エンドドンティストにより左下第七番の根幹治療を開始しました。クラウンを除去してみると、縦にクラックが入っているため、いずれにしろクラックから細菌が進入するので、これ以上治療するのは無駄だろうと診断され、抜歯を勧められました。痛みを抑えるため歯髄の除去はしていただきましたが根幹治療を完了せずに仮の詰め物をしていただいています。左下第6番は既に抜歯しており、左下第五番と第七番にブリッジをかけておりました。第七番を抜歯すると奥歯2本を失うことになってしまいます。
質問は:
(a)色々読むと、根幹治療は専門家による慎重な処置が必要、というのはよく分かったのですが、いずれ抜歯することになる歯であれば、それを覚悟で、高額な専門家による根幹治療はせずに、日本の保険範囲内でブリッジをかけなおす、という案は無謀でしょうか。
(b)今第6番がない状態で数ヶ月、あるいは数年放置することにより、歯並びがどんどん悪化するでしょうか。もし急を要するようであれば帰国を早めなければなりません。
(c)もしご存知であれば日本とオーストラリアの歯科技術の優位をお知らせ下さいますか。
以上お答えいただけたら幸甚でございます。
【Answer 156】
こんにちは、根管治療.com の新藤健太郎です。
早速ですが本題に入ります。
(a)一時的にそういう治しかたをするのは構いませんが、7番の骨がなくなってしまう恐れもあります。その場合インプラントが困難になります。
(b)放置することにより、歯並びの乱れ、かみ合わせの乱れが起こります。
(c)よく分かりませんが、おそらく欧米先進国と同等と思います。
費用面を考慮しなければ、6番、7番のインプラント治療を検討なさってはどうでしょうか