根管治療専門医相談室

根管治療専門医、新藤健太郎がお答えします。

234.治療するかどうかは意見の別れるところです。

上前歯5本のブリッジのうち1本に虫歯の疑い、また25年経過のため歯茎の間に隙間ができたりと見た目も悪くなっている為、つくり直すことにしました。
やはり1本は虫歯でしたが、少し削っただけで治療は終わりでした。

自費の歯を入れるので少しでも長持ちさせたい私としては、深い根の部分に菌が入ってトラブルを起こしていないか不安で、根管治療をやり直す必用はないか聞いてみたところ、
『レントゲンで見る限りきれいに薬も入っているし問題なさそう。根の治療は時間もかかるうえに逆に問題を起こす可能性もある。治療する、しない、どちらがいいとは言えないので次回までに決めて下さい』とのことでした。
25年経過した薬や詰め物は劣化していないのか?更に今後10年20年ともつものなのでしょうか?
現在は問題なくても、今後のために根管治療をやり直しておいた方がよいのか悩んでいます。
歯科医師が根管治療に積極的でない理由は理解しましたが、こちらとしても大金かける大事な歯のことですので、必要であればお願いして治療したいと思っています。
アドバイスをいただければ幸いです、よろしくお願いいたします。

【Answer 234】

根管治療.com の新藤健太郎です。早速ですが本題に入ります。

 レントゲンの精査が必要です。感染の傾向がないか、根管充填が良い状態かを見定める必要があります。
それから歯根と土台が緊密に接着されているかをチェックします。マイクロリーケージを起こさないかどうかも重要です。

当院なら自費補綴物を入れる場合は根管治療をやり直す事が多いです。特に、知らない歯科医師が行った根管治療は当てにならないので。

治療するかどうかは意見の別れるところです。25年経過で安定しているとの見方もありますし、25年の間に少しずつ汚染されている場合もあります。
根管治療に自信のある先生はやり直す傾向が強いと思います。

233.トルコ、イスタンブール在住です。

はじめまして。
トルコ、イスタンブール在住です。
右上7番(10年位前に根管治療、クラウン処置済)が痛み、部分レントゲンをとったところ、根の先が汚染されているといわれ、その部分が大きいので、抜歯、インプラントをすすめられました。
もし、再根管治療をした場合、残っている歯も少ないので、被せ物をとる段階で、歯が折れる可能性もあり、危険だとのこと。

できるなら自分の歯を残したいと思っていますが、根管治療の成功の可能性が低く、リスクのある治療をするべきか、または覚悟を決めるべきか、悩んでいます。
または、レントゲン持参で他の歯医者でサカンドオピニオンを聞くことも考えています。

45歳でインプラントをしたとして、その寿命などについてもまだ勉強しておらず知識がありません。

どうぞ、アドバイスお願いいたします。

【Answer 233】

根管治療.com の新藤健太郎です。早速ですが本題に入ります。

トルコの歯科事情を全くしらないのですが、欧米では日本より抜歯の判断が早いです。

それは訴訟を避けたいのと、治療費が高いことに起因すると言われています。

治療費が無駄になることを覚悟で根管治療を行うか、より確実性の高いインプラントにするか非常に悩むところですね。
右上7番となるとインプラントに伴い、ソケットリフトやサイナスリフトが必要なことも多く、その点も考慮しないといけません。
http://www.konkanchiryou.com/page/03konim.htm

現在、インプラントは15年生存率が90パーセントを超えると言われています。

229.recomend consult an endodontist for treatment of 46

よろしくお願いいたします。54歳です。海外にいます。2年前6ヶ月寝込み あごがカクカクといってたのですが、引っ越しなどで 痛みもなくそのままでした。去年タイで環境大きく変わり、非衛生な町にいます。水ももちろんあいませんがすぐに虫歯になりすごくお金もかかりました。その治療の時 最後に歯をいれたときからあごから頭 肩など激痛はしり、あごの専門にみてもらいながら、リハビリなども行い あごも良くなりました。その間 親知らずを抜くようにとか 歯垢などとりいまにきて 先日で終わるとおもいました。そしたら recomend consult an endodontist for treatment of 46とありました。ここでは高額の治療費で不可能ですが、 歯医者さんはその疑いがあるといいました。自然となおったり自分でできる治療気をつけることなどありますか?
ありがとうございます

【Answer 229】

根管治療.com の新藤健太郎です。早速ですが本題に入ります。

根管治療が必要な病気、根尖性歯周炎、あるいは歯髄炎は
歯の中にある感染物質を取り除かない限り完治は望めません。
症状が緩和することはあるかもしれませんが、それは治っているというよりは
一時的に治まっていることがほとんどです。

しかし、現段階では歯内療法専門医に相談することを勧められているだけなので
確定的な状態ではないのかもしれませんね。

221.ブリッジしかないのでしょうか?

ご相談させていただきます。
10年程前に、H医院にて左上6番、神経を取り被せ物。その後、医院を転々。半年程前からT医師のもと左上7番を根管治療。(ラバーダム、顕微鏡使用)し かし左上の痛みは止まらない。6番の再発で、中に病巣があり、さらに土台(差し歯、とのこと)がぼろぼろではないかと予測。従って、再根管治療しても被せ 物が出来ないだろうと予測。
抜歯、ブリッジという治療法を提案された。
温存を希望し、セカンドオピニオンを他院で受けた旨伝えたが、病巣を抱えながら、温存などありえない、又、インプラントならば、根がひっ付きにくい箇所の為非常に困難、専門医でないと無理(専門医であっても失敗する可能性が高いので)と一蹴。
ブリッジしかないのでしょうか?

T医師はPESCJ認定医で、根管治療には非常に自信がおありのようです。
帰り際に、これ以上の診断はないのに、一体どこで相談されるんですか?みなさん、(そこらの歯科医師)根管治療は素人ですよ。と言われました。
よろしくお願いします

【Answer 221】

こんにちは、根管治療.com の新藤健太郎です。

7番の治療中で、痛みの原因は6番と診断されているのでしょうか??

6番の状態が悪いようですね。状態が悪いことをご理解の上、治療することは構わないと思いますよ。
状態が悪くても痛みが緩和され、なんとか使える状態になる可能性はあります。もし駄目だとしても、やるだけやって諦めるほうが

納得できる人は多いと実感します。

左上のなくならない痛みの原因がどの歯にあるのか。歯が原因でない場合も考慮しなくてはなりません。

6番抜歯の場合は、ブリッジとインプラント、あるいは親知らずの移植などが考えられます。

余っている親知らずがあれば、移植はチャレンジしてみたいところです。
インプラントは骨がなくてもサイナスリフト、ソケットリフトなどで治療を行うことが可能です。

根管治療に自信があるのは構いませんが、自分の意見が絶対だと言い切る姿勢には好感が持てませんね。
人間は間違えることもあるのですから。

私も根管治療を得意としますが、親知らずの移植もサイナスリフトも行います。全ての治療を行えないと、公平な治療法を提案できないと
考えているからです。

217.痛みもある場合は神経を抜いて治療するしかないのでしょうか。

中3の娘の相談をお願いします。
夏に下の歯が熱いものも冷たいものもしみるというので近所の歯科医院にいきました。すると左下の一番奥が虫歯になっているのでそれが原因でしょうと治療しました。しかし改善されず、別の歯科医院に行って診てもらうと、下、左の第二小臼歯の先端が何らかの形でかけてそこからしみるのではないかと診断され、かけたであろう場所をコーティングし様子をみました。がしみるのは続き今は強度の強いボンド?で範囲を広げコーティングをして様子を見ています。
が、相変わらずしみるようで10日くらい前から痛みもでてきているようです。
これで、改善されなければ神経を抜いたほうが良いと言われました。
しかし先のことを考えるとまだ中3ですしなるべくぬきたくないのですが、痛みもある場合は神経を抜いて治療するしかないのでしょうか。
痛いということは歯髄炎になっているのでしょうか。

よろしくお願いします。

【Answer 217】

こんにちは、根管治療.com の新藤健太郎です。

早速ですが本題に入ります。

左の第二小臼歯の先端に中心結節があり、そこに歯の神経が入り込んでいると
欠けた場合に歯髄炎になる恐れがあります。
歯髄炎の場合は自発痛が起こります。
もし歯髄炎と判断された場合は、抜髄が必要となります。
神経を残せれば、もちろん一番良いのですが、歯髄炎の場合は早く抜髄をしないと感染根管となり、予後不良になります。
http://www.konkanchiryou.com/page/01shindan.htm

また、歯髄炎までいかなくても、痛みが強い場合はやむを得ず抜髄を行うケースもあります。

215.イメージとしては歯の隅々まで、バイキンが広がる感じです。

歯の神経の治療で相談があります。
現在、カナダのバンクーバー
に住んでいます。

2週間前に風邪をこじらせてしまい、同じ時に歯も痛みだしました。

数日で頭痛がするほどにまでなり、口元の片方全体がヅキヅキ痛く感じるようになりました。

痛みが続いたのは4日くらいだったと思いますが、温かいものを食べると特に痛む状態でした。

(鏡で見ても痛みが一番激しい歯は虫歯や歯茎の腫れ等異常はありませんでした。)

休日に歯科医院へ行った時には既に痛みは治まっていましたが、

診断は奥歯(一番痛みが激しかった歯)の神経が死んでしまっているというものでした。

レントゲンでは黒い影は映らなかったので、該当する歯に冷たいものを当ててしみるかどうかのテストをされ、

ちょうどその歯だけ何も感じなかったので、そういう診断になりました。(追加。レントゲンで該当する歯だけ、神経がぼやけて鮮明に写っていなかった)

1月中旬に日本へ1週間帰国するので、帰国したときに治療するか、現地で治療するか迷っています。

カナダは保険がなく、実費で10万円以上費用がかかります。

現在、痛みや違和感は全くないのですが、1月まで何も治療しないのは危険でしょうか。

帰国時に治療したとして1週間で完結する治療内容なのかも気になります。

歯に穴を開けて死んだ神経を掃除して埋める治療らしいです。

アドバイス頂けたら幸いです。

Answer 215】

こんにちは、根管治療.com の新藤健太郎です。

早速ですが本題に入ります。

歯髄が死んでいる場合は、歯髄壊死、歯髄壊疽、根尖性歯周炎と経過をたどります。
感染している歯髄を長期に放置すると、治りにくくなることをしばしば経験します。
イメージとしては歯の隅々まで、バイキンが広がる感じです。

1週間でも、良好な治癒があれば、被せるところまで進めるかもしれませんが、
化膿が止まらないケースでは1週間で治療を終えることは難しいです。
もちろん医院の予約状況にもよります。

どちらかと言えばカナダで治療する方をお勧めします。

214.風邪を引いたときに右上5番、6番の奥がずきずきと痛み出しました。

右上4番の歯ですが、6年前くらいに歯茎が腫れ上がり膿がたまっているとのことで抜歯をしました。その後、体調が悪くなると抜歯した部分が痛み出し、一昨年歯科医に行ったところ右上5番が割れているとのことで治療してもらいました。そのときに一旦落ち着いたのですが、最近になって風邪を引いたときに右上5番、6番の奥がずきずきと痛み出しました。現在はなんとなく痛くなったり、むず痒くなったりしています。虫歯の可能性もありますが、歯茎の奥のほうが痛むので、根管治療ができる歯医者に行ったほうがよいのか迷っています。
アドバイスをお願いします。

【Answer 214】

こんにちは、根管治療.com の新藤健太郎です。

早速ですが本題に入ります。

4番を抜いたとのことで、現在はブリッジでしょうか。
5番、6番が神経を抜いてある歯でしたら、根尖性歯周炎の疑いもありますので、
歯科的な診査診断が必要です。歯髄炎の疑いもあります。
もし、歯が原因でないとされた場合は、口腔外科、耳鼻科、ペイン科、精神科などが選択肢に入ります。

根管治療が必要かどうかを、まず判断してもらうといいでしょう。

210.歯の治療がきっかけで頭痛となったと思っています。

【Question210】

根管治療後の痛みに参っております。

2012年6月末 左上7番 虫歯により神経除去開始
2012年9月本被せ物
すぐに頭痛と肩こり発生(酷い頭痛でした)
噛み合わせを修正したが、なお痛み、本被せを取り仮被せへ。
頭痛緩和するも現在なお痛む(肩こりはほぼ感知)

ちなみに、副鼻腔炎可能性有りで耳鼻咽喉科へ⇒健康体でした。

症状として、
治療した歯をコンコンするとキンとした痛みがする
周りの歯や歯茎の痛みはない
顎が怠い
頭の左後ろ付近に重い痛みが(偏頭痛に似た感じだと思います)
(気のせいかもしれないが)最近疲れやすい
歯科医曰く、薬はちゃんと入っている

という状態で、今はヒビを探している最中です。

ヒビだった場合⇒抜歯(頭痛治りますか?)
ヒビではない場合⇒どこに行けば原因を探せるのでしょうか?

私は頭痛持ちではないので、
歯の治療がきっかけで頭痛となったと思っています。

とにかくこの痛みから開放されたく相談させて頂きました。
集中力も欠けて精神的にも辛いです。

長文にて失礼しますが、ご回答お願いいたします。

【Answer 210】

こんにちは、根管治療.com の新藤健太郎です。

早速ですが本題に入ります。

基本的に、正確な根管治療を行い、歯の痛みをなくすことが重要です。
頭の後ろや顎の痛みがもし歯の炎症が原因で起こっていれば、歯を抜くと治ります。

歯の痛みの鑑別として、関連痛を調べる必要があります。
http://xn--v6qp5bu1pjtqgubwx0axs5c.com/?p=73

ヒビを探すことには固執しないほうがいいでしょう。
特に、根尖部の破折を見つけることは非常に困難です。

206.治療に踏み切れません

【Question206】

はじめまして。
現在、アメリカ在住です。最近、はじめてアメリカで定期健診に行った時に、虫歯等はなかったのですが、レントゲンで見ると、炎症の疑いがあるので、根管治療専門の歯科医を紹介され、先日見て頂きました。説明を聞いたところ、どうやら根管治療をしないといけないようです。治療しないといけない箇所は、前歯2本のセラミックのかぶせものをしているところで、かぶせものを外すことは、費用がかかるので、3つの選択肢から、外科的治療をすることにしました。 いろいろ自分で調べたところ、根管治療をした結果、抜歯のリスクもあるとのこと。 現在、叩いても、歯茎の上から抑えても、全く痛みはありません。治療しなければ、将来最悪の場合、歯が抜ける可能性もあると言われたものの、実際、今のところなんともないので、治療に踏み切れません。 治療するべきか、しないべきか、アドバイスを頂けると有り難いです。 よろしくお願い致します。

よろしくお願いします。

【Answer 206】

こんにちは、根管治療.com の新藤健太郎です。

早速ですが本題に入ります。

私の医院にも海外から帰国された際に治療にいらっしゃる患者様が
いらっしゃいます。
アメリカの傾向としては、「問題のない歯を治療する傾向にある」
と感じます。逆に治療が難しい歯は訴訟のリスクのため治療しません。

私の考えでは現在症状の無い歯を治療する必要はありません。

たとえば、差し歯が取れて、クラウンをやりかえる必要がある、
その際に、不十分な根管治療をやりかえることはありえます。
しかし、クラウンに問題がなく、レントゲン上の炎症の兆候だけで治療するのは
アメリカ流の言い方をすれば、over treatment だと思います。

204.もう1本は全くの手付かずにて神経が腐っており

【Question204】

よろしくお願いいたします。
他院にて以前根管治療した左上5番の根元が黒く写っているということで治療することになりました。
2本ある神経のうち1本は薬がしっかり入ってなかったので充填したとのことでした。
もう1本は全くの手付かずにて神経が腐っており、歯も溶けかけていたとのことですが根の治療はというと、腐っていたからなにもしていないとのことでした。
根管治療でなにもしないことはあり得るのでしょうか?
今はまだ黒い影がまだ写っており、よくなってないとのことでファイバーの土台まで治療していますがこの段階で様子見になりました。
なにもしてない神経はどうなるのでしょうか?気になってしかたないです。
分かりずらい文章で申し訳ありませんがご回答よろしくお願いします。

【Answer 204】

こんにちは、根管治療.com の新藤健太郎です。

早速ですが本題に入ります。

担当の先生の説明が少したりませんね。

左上5番だと根管の入り口は2個あることが多いです。
入り口が2個でも途中から根管がつながり、出口が1個になることもあります。
また、高度に石灰化していると、根管治療を進めることが困難な場合もあります。

http://www.konkanchiryou.com/page/03hukuzatu.htm

しかし、もし担当の先生の言うように、本当に神経が腐っていたということでしたら、
腐った神経は取り除かねばなりません。
担当の先生にもう少し状態の説明を求めた方がいいでしょう。

199.根官治療が必要との判断をされました。

【Question 199】

根官治療.com
ご担当者様、

オーストラリアに在住です。
2ヶ月前に治療した上顎の奥歯が10日程前に急遽痛みだし数日後には激痛で睡眠を取る事ができませんでした。その歯はかなり深く掘ったのでもともと冷たいに刺激がありました。あるタイミングで痛みが完全に消失し、冷たい刺激にも反応がなくなりました。現地の歯科医に本日チェックをしてもらったところ根官治療が必要との判断をされました。こちらのサイトで紹介されている理想的な根官治療(ラバーダム、マイクロスコープ、その他)を提供してくれるクリニックで信用できそうなところです。クラウンまでの金額を入れると豪ドルで3000ドル程だろうということです。

根官治療について日本語、英語でかなり情報集めをして治療をするならきちっとするべきだと考えています。

質問なのですが、今日の先生は歯の神経が死んでいるかどうかをレントゲン(銀歯があるので見て確認することは不可能)、温度テストで判断しました。温度に反応しなかったのでもう死んでいるだろうという判断です。

私としては下記のテストが欠けていると思いました。
•神経刺激を装置使って行い反応を見る
•歯の色の変化を見る

また歯の根に黒い固まりの膿の様なものはなかったみたいなので、クリニックの方たち曰く、恐らく神経は死んでいる。いつ感染してしまうかわからない。もしそうなると痛みだけではなく治療の成功確率も下がる。

大切な歯なので必要であるなら治療します。
ただかなり調べた結果、神経治療が必要かどうかの絶対的判断材料がないと聞いて、この治療そのものが必要かどうかわからずに困っております。

助言を頂けますと大変助かります。

【Answer 199】

こんにちは、根管治療.com の新藤健太郎です。

早速ですが本題に入ります。

歯髄が生きているかどうか判定する方法は幾つかあります。
温度、電気などがもっとも一般的です。
究極の方法は麻酔をしないで歯を削る切削診です。

あるタイミングで痛みが完全に消失し、冷たい刺激にも反応しなくなったことから、この時点で歯髄が死んだと想定します。
歯髄が死んでいる場合は現地の歯科医が言うように早めに処置しないと、治りにくい感染根管となります。

私は早めに治療に踏み切るほうが良かろうと判断します。

大臼歯などの場合は一部の根管の歯髄が生きていて、他の根管の歯髄が死んでいることもあります。
その場合も根管治療が必要です。こういった場合、温度、電気に反応しても治療が必要なので注意が必要です。

193.歯科医からは根管治療を勧められました

【Question 193】

はじめまして。
根管治療に関してご質問させて頂きます。

先日、右下の一番奥の歯が急に痛み出した(何もしていなくとも痛み、咬むと更に強い痛みを感じる)為に歯科医に行きました。

診断によると、一年半程前に親不知を抜歯している為にその手前の歯がかなり下の方まで露出しており、そこに細菌がたまって神経が炎症を起こしているとのことでした。(レントゲン写真でも歯の根っこの先端辺りがやや黒みがかっていました)

歯科医からは根管治療を勧められましたが、インターネットで色々と情報を集めているとかなり不安があります。

今は痛みも治まっていますし、それ以外の治療方法はないのでしょうか?
ご回答宜しくお願いします。

【Answer 193】

こんにちは、根管治療.com の新藤健太郎です。

早速ですが本題に入ります。

根管治療は、歯の中に入った細菌を取り除くために行います。
歯の神経が死んでしまった場合(歯髄壊死)、死んだ神経と細菌を取り除かないといけません。

神経が死んでしまっているかどうかをよく確認することが大事です。

神経が死んでいる場合は根管治療をする以外の選択肢はありません。

あるとすれば、抜歯してインプラント治療、あるいは延長ブリッジなどになります。

182.自発痛は一向に治まらず毎日痛みます。

【Question 182】

相談させて下さい。

現在、左右下の6番の歯の治療中です。顕微鏡を使用している歯科医院に通院中です。

左下は、6月中頃に抜髄し3回根の消毒の後2週間ほど前に根充しました。
右下は、左下根充の後に抜髄し2回目の消毒の治療を終えた状態ですが、治療中何やら焦げ臭い臭いのする機械を使い30分ほど削るというか何かしていて、明らかに左下の時と違う治療なのですが、「消毒をします」と言っていました。
これは、消毒なのでしょうか。。?まだ冷たいものも温かいものもしみるので神経が取りきれていないのでしょうか?
先週の水曜日に受診しましたがまだ痛みます。

左下の根充済の歯は、まだ自発痛があったので医師に伝えたのですが、神経もキレイにとれているし薬もちゃんと入っているからだんだん痛みも治まると思う。ということで根充しました。
しかし、自発痛は一向に治まらず毎日痛みます。
上の歯が当たらないように削られているので、噛み合わせた痛みとかではなくなにもしなくても痛みます。鎮痛剤も効きません。

医師に伝えたところ、埋もれている親知らずが炎症を起こしているのかも…と言い抗生剤と鎮痛剤を3日間服用しましたが全く良くなりません。

このような状態では、どのような原因が考えられますか?

右下の治療が途中なので、右下が終わらなければ左下は診れないので我慢してと言われたのですが…そういうものですか?

治療の説明もあまりなく、以前に、痛む歯と別の歯の神経を抜かれたこともあり転院も考えていますが治療途中で変えるのも良くないだろうな~と悩んでおります。

【Answer 182】

こんにちは、根管治療.com の新藤健太郎です。

焦げ臭い臭いのする機械を使い30分ほど削る・・・
超音波切削器具でしょうか。顕微鏡を使う場合によく使われます。
右下は治療途中なので、神経が残っていることも考えられます。

左下の根充済の歯は6月に抜髄で、現在自発痛があるのですね。
きちんと治療されているならば、触らずに経過を見るしかないです。
繰り返しの治療は痛みの原因にもなりえます。

右下が終わらなければ左下は診れない・・・ということもないです。
左下の痛みが強ければ、応急処置はすべきです。
ただ、右下を完全に治してから左を治せれば、右側でしっかり咬めるのは確かです。

歯科医としては、「治療の説明がない」と患者に思わる時点で反省すべきところはあるかもしれません。

166.15年間も自覚症状のない歯です

【Question 166】

左奥下7番を、15年ほど前に神経を抜き、被せものをしていただきました。その後、痛みなどはありません。

当時とは別の先生に、最近、別の歯の治療をしていただいたとき、その歯の詰め具合がよくないので、根管治療をした方がいいとのことです。(なお、デンタルのレントゲンでは、根の先が写らず、根の先が化膿しているかどうかはわからないが、詰めものを見る限りは、あまりうまくいっていないとのことです。)

15年間も自覚症状のない歯ですので、本当にあえて根管治療まですべきなのか、迷います。また、仮に必要としても、仕事の関係で、一年ほど先延ばしできれば、有難いです。

治療をしない場合(または先延ばしした場合)のリスクは、どのようなものでしょうか。放置、または先延ばしすることにより、例えば、最終的に抜歯ということになるようでしたら、やはり根管治療しようと思いますが、事前に痛みなどがでるのであれば、その段階でやろうとも思います。

何卒アドバイスをいただけますと幸いです。

【Answer 166】

こんにちは、根管治療.com の新藤健太郎です。
早速ですが本題に入ります。

15年間安定している歯を治療する理由は
ありません。というのが私の考えです。
根管治療の質が良くても症状のある歯、逆に根管治療の質が悪くても調子の良い歯
は沢山あります。
治療を延期するリスクは根管治療に関してはほとんどなさそうです。
逆に治療行為そのものにリスクがあるので、不要な根管治療は避けましょう。
むし歯と歯周病のチェックは定期的に行いましょう。

163.8日間を経過した今も違和感が去りません。

【Question 163】

はじめまして。よろしくお願いします。

10年以上前に抜髄した上の左右1番ですが、現在感染根管治療中です。ラバーダムやマイクロスコープ、CTスキャンを駆使したクリニックで治療を行っています。MTAセメントで充填を行い、先週やっとファイバーコアを建て終わりました。

しかし、8日間を経過した今も違和感が去りません。前歯の重い感覚、痛痒さがあり、息を吸い込んだ時も違和感を覚えます。かなり気になります。係りつけの先生が仰るには、

・根管内は充分に綺麗にした。
・破折はないと断言できる。
・膿胞、フィステルなどはない。
・これで痛いのなら、理由がわからない。

ということです。素人である私の見立てでは、根尖性歯周炎の症状と似ているかなと思っているのですが……。
歯根端切除術などの治療法もあるということですが、私の質問は、

1.(先生に実際に見ていただいたわけではないので非常に難しい質問ですが)どのような原因が考えられるでしょうか。

2.自然治癒の可能性に賭けるか、歯根端切除術などのさらなる治療を行うか、判断のポイントがあれば教えてください。

以上です。お忙しいところ申し訳ありません。よろしくお願いします。

【Answer 163】

こんにちは、根管治療.com の新藤健太郎です。
早速ですが本題に入ります。

> ・根管内は充分に綺麗にした。→あくまで見た目の話で細菌レベルではありません。
>
> ・破折はないと断言できる。→根尖の破折は見てもわかりませんし、CTでもわかりません。
> ・膿胞、フィステルなどはない。
> ・これで痛いのなら、理由がわからない。

原因は不明ですが、何らかの炎症が持続している可能性があります。基本的には
細菌性の炎症です。

8日間で判断するのは早計です。
半年程度様子を見て、改善されなければ外科的歯内療法を考慮しなければならない
かもしれません。痛いか痛くないかは本人のみぞ分かることです。客観的な
炎症の徴候がなければ最終的には痛みが判断材料となります。

161.根の方に菌がありそうと言うことと、金属片が見えると言うことでした。

【Question 161】

こんにちは、今とても歯の治療の事でひとりで悩んでいます。
4年ぐらい前に右上6番目の歯を神経を取りました。
去年ぐらいに、その歯が痛くなり、被せををとり、洗浄してかぶせなおしました。が、また最近痛くなり、転勤のため新しい歯科に行くと、レントゲンで見ると、根の方に菌がありそうと言うことと、金属片が見えると言うことでした。あと、上顎洞が下にきているので、再治療は、難しいと言われました。インプラントをどうも進められているようでしたが、手術の怖さおおがかりなのと金額の高さにできれば、根管治療で治したいのですが、先生からみても難しいでしょうか?
もし、抜歯するようになれば、義歯はどれくらいかかりますか?
今回、いろいろネットで調べていくと、歯の治療は大変難しい事がよくわかりました。怖くもなりました。
4月に神戸から千葉市に引っ越ししてきましたので、まだまだ地理もわからず、先生の場所も通いたくても遠いのが残念です。
最後に長文になり申し訳ございません。
アドバイスの方宜しくお願い致します。

【Answer 161】

こんにちは、根管治療.com の新藤健太郎です。
早速ですが本題に入ります。

1根の方に菌がありそうと言うことと、→根尖性歯周炎の疑い
2金属片が見えると言うことでした。→器具の折れ込みの疑い
3上顎洞が下にきているので→外科的歯内療法が難しい

以上から、再治療が難しいとの判断ですね。
去年痛んだ歯が今年も痛くなった事を考えると、治りにくい状態なのかもしれませんが、

そもそも去年の治療の精度が疑わしいので、治らない歯とは断定できません。
根管治療を得意とする先生にセカンドオピニオンを求めるべきでしょう。

抜歯した場合
・5番と7番を削るブリッジ
・部分入れ歯
・インプラント
・親知らずの移植

などの治療法が考えられます。
費用を考慮しなければ、インプラントが確実で安定的かもしれません。
もっとも一般的なのはブリッジですが、歯を削ること、保険診療では5番が銀色になるので、その点も考慮したほうがいいでしょう。

151.クラックから細菌が進入するので、これ以上治療するのは無駄だろうと診断され、抜歯を勧められました。

【Question 151】

オーストラリアに在住しています。治療をこちらで続けるか、日本に帰省してするか迷っています。

炎症のため激痛が続き、二日前に専門医エンドドンティストにより左下第七番の根幹治療を開始しました。クラウンを除去してみると、縦にクラックが入っているため、いずれにしろクラックから細菌が進入するので、これ以上治療するのは無駄だろうと診断され、抜歯を勧められました。痛みを抑えるため歯髄の除去はしていただきましたが根幹治療を完了せずに仮の詰め物をしていただいています。左下第6番は既に抜歯しており、左下第五番と第七番にブリッジをかけておりました。第七番を抜歯すると奥歯2本を失うことになってしまいます。

質問は:
(a)色々読むと、根幹治療は専門家による慎重な処置が必要、というのはよく分かったのですが、いずれ抜歯することになる歯であれば、それを覚悟で、高額な専門家による根幹治療はせずに、日本の保険範囲内でブリッジをかけなおす、という案は無謀でしょうか。
(b)今第6番がない状態で数ヶ月、あるいは数年放置することにより、歯並びがどんどん悪化するでしょうか。もし急を要するようであれば帰国を早めなければなりません。
(c)もしご存知であれば日本とオーストラリアの歯科技術の優位をお知らせ下さいますか。

以上お答えいただけたら幸甚でございます。

【Answer 151】

こんにちは、根管治療.com の新藤健太郎です。
早速ですが本題に入ります。

(a)一時的にそういう治しかたをするのは構いませんが、7番の骨がなくなってしまう恐れもあります。その場合インプラントが困難になります。
(b)放置することにより、歯並びの乱れ、かみ合わせの乱れが起こります。
(c)よく分かりませんが、おそらく欧米先進国と同等と思います。

費用面を考慮しなければ、6番、7番のインプラント治療を検討なさってはどうでしょうか

146.痛みはひどくないのですがいまのうちにブリッジをはずして根管治療したほうがいいでしょうか?

【Question 146】

初めまして。以下のご相談よろしくお願い致します。現在左上一番奥の歯が少し違和感、重たい感じがありレントゲンで確認していただいたところ20年まえに神経を抜いた歯で根管にお薬が最後まで入ってなくて膿袋があるそうです。この歯は、ブリッジの土台の歯でクラウンを被せてもあります。痛みはひどくないのですがいまのうちにブリッジをはずして根管治療したほうがいいでしょうか?

【Answer 146】

こんにちは、根管治療.com の新藤健太郎です。
早速ですが本題に入ります。

まず、メールの返信をしていないことに気づき、お返事いたします。
申し訳ございません。

少し違和感、重たい感じがあることから治療しても良いかと思いますが、
もう少しはっきりしてから治療を行っても良いです。
治療をする際も多少のリスクがあるので、その点も考慮して決めてください。
http://endo-outpatient.arrow.jp/incon.html

135.このまま放っておいたら神経にまで行って麻痺が起こることがある・・・

【Question 135】

はじめまして、突然のメールで申し訳ありません。よろしくおねがいします。
46才女性です。
先日、長い間下の歯に違和感を感じていたものの、放置していた歯を歯科医に見せた所、
抜歯と診断されました。
しかし、抜かずに治療できないものかと考えております。
始めレントゲン写真だけを見た時は抜くか、歯茎を切って根元を掃除すると言われたのですが、
実際に私の口の中を見て、これは抜いた方がいいと言われました。
膿胞が広がってきていてあごの神経に障りそうだそうです。
歯茎を切って手術をしたら、しびれたような麻痺が残るかもしれないので、それも危険だし、
抜いて掃除をした方がいいと言われました。
このまま放っておいたら神経にまで行って麻痺が起こることがある、麻痺が起こってから来る
人もいるので、よかった等と言われました。
下手したら大学病院とか行ってあごの骨を切らないといけなくなるとかも。

この歯は30年程前に一度腫れて歯の根の先にふくらみのような物ができました。
その時の治療の後、さらにその周りに膿胞ができているそうです。
1ヶ月後の抜歯の予約を入れて帰ってきましたが、なんとかならないかと思っている所です。

お忙しいところ恐縮ですが、先生の所見をお聞かせいただけますと幸いです。
よろしくお願い致します。

【Question 135】

こんにちは、根管治療.com の新藤健太郎です。
早速ですが本題に入ります。

レントゲン写真で根の先の影が大きく、歯を見たら、虫歯があった、あるいは歯が薄くペラペラだった。
そんな感じでしょうか?
条件が良くない歯は確かに治りにくい、あるいは治っても、長く使えないことはあるのですが、神経を圧迫、あるいは麻痺というのは極めて稀なので、可能性は低いです。

抜歯する前の1カ月の間に、他の先生の診察を受けるといいでしょう。

133.抜く前にセカンドオピニオンを

【Question 133】

右上の奥歯の根に膿がたまっている状況です 腫れも少しあり痛みはないのですが違和感があります 歯科医院では治療は難しいので抜歯になると思う と言われ治療しないままです。  治療は可能でしょうか?

【Question 133】

こんにちは、根管治療.com の新藤健太郎です。
早速ですが本題に入ります。

どんな歯でも治療はできるのですが、治る見込みがない場合や、治療のリスク(歯が薄っぺらになっている場合など)が大きい場合には治療を行わない場合があります。
抜歯の方針が納得できない場合は、抜く前に他の医院で診査してもらいましょう。

132.外科処置は後戻りのできない

【Question 132】

去年根幹治療を致しましたが、歯の根の部分に膿が再発して近くの歯医者に行きました。歯医者さんは歯ぐきを切って膿を出して歯の根を切断するといいました。根の治療のお薬を入れた管をまた再治療しなおすことを願っていたのですが歯医者さんはこれしか手段は無いと言い張って歯の根を撮る手術を受けました。とても残念に思っています。そこで質問なのですがこの歯医者さんの判断は正しかったのでしょうか?歯の薬を詰めた所が原因でなったのではないのでしょうか?もしそれが原因だったらまた膿む可能性はあるのでしょうか?
とても心配です。この歯医者さんは薬を詰め直すのはもう不可能だと言っていました。もあしまた膿めば今度は抜歯しかないといいましたがそれは本当でしょうか?
また今日できあがったジルコニアのクラウンを装着したのですがとてもきつく感じます。この歯医者さんはこれでいいといいました。本当に大丈夫なのでしょうか?近日海外に出張に行くのでとても不安です。
よろしければお返事どうぞお聞かせ下さいませ。お返事心よりお待ちしております。

【Answer 132】

こんにちは、根管治療.com の新藤健太郎です。
早速ですが本題に入ります。

正しく、精密な根管治療をした上で治らない場合に歯根端切除術を行います。
手術の際は、顕微鏡で見ながら切断面をセメントで埋めます。

もし担当医の先生が正しいステップを踏んで、外科治療に至ったとしたら、判断は正しかったと言えます。
歯根端切除術で予後が悪い場合は、もう一度歯根端切除術をするか、あるいは抜歯となります。
ご心配なさっているように、歯の薬を詰めた所が原因だとすると、外科処置だけ行っても予後が悪い場合があります。

ジルコニアクラウンのコンタクトがきついのは慣れましたか?時間が経つと慣れる場合も多いのですが。

多くの外科処置は後戻りのできない処置です。切る前にセカンドオピニオンを求めたほうが良かったでしょう。

130.安定した歯

【Question 130】

かなり前(25ー30年)に虫歯が原因で神経治療を受けました。その後は特に症状も無く経過していました。先日、定期健診時に受けたところ、神経治療が不完全な治療であり、炎症の所見があると言われ神経再治療が必要だと言われました。他の歯科医師にセカンドオピニオンを求めたところ、2年前のレントゲンと比べると炎症の所見に拡大する様子は無いので経過観察するように言われました。また、再治療を受けることで他のリスクを受けることもあると言われました。私の知り合いに治療を受けなかった結果、インプラントになった話を聞くこともあり、判断に悩み相談した次第です。ご教授のほどお願い致します。

【Answer 130】

こんにちは、根管治療.com の新藤健太郎です。
早速ですが本題に入ります。

レントゲンにて問題があると判断されたようですね。
基本的に次のような場合には根管治療は不要です。
・自覚症状がない歯(痛み、腫れなど)
・補綴物(被せ物)をやり直す必要がない歯

問題の歯は30年近く問題が起こっていない「安定した歯」です。
従って、今回は経過を見るのみで十分と考えます。

122.抜歯してブリッチかインプラントを進められています。

【Question 122】

上あご6番の歯を10年前に虫歯で神経を抜きました。5年ほど前に歯茎が痛み、根の先が化膿していると言われ歯根治療しました。その後3年ほどして再度、痛くなり、同じ所が化膿していると言われ、また歯根治療しました。先月また痛くなり、しかしレントゲンでは陰は無いと言われ歯肉炎や他の原因ではと2週ほど様子をみていたら、痛みが治まらず、流石に病院を大学病院の歯根治療課に掛かってみた所、即座に歯茎側を切開して膿をださないといけないと診断され、そのまま歯根治療した所、3本ある根の間にヒビが入っている恐れがある、根を1本だけ残す方法もあるが、あまり長くは持たないと言われ、抜歯してブリッチかインプラントを進められています。私としては、インプラントは最終的な手段として考えて!
て、歯を残す治療は無いかと探して診察を受けてみようかと思っていますが如何でしょう?アドバイスお願いいたします。

【Answer 122】

こんにちは、根管治療.com の新藤健太郎です。
早速ですが本題に入ります。

上顎6番の歯根破折で感染が数年前から起こっていると考えられます。
従って、この場合抜歯してブリッジ、あるいはインプラントとするのがオーソドックスで
予後もいいと思います。インプラントの他には親知らずの移植があります。
5番がクラウンであれば、6番の根を活かした5番6番の連結クラウンという選択肢もあります。

歯根破折には接着治療もありますが、チャレンジングな治療であり安定度は低いです。

http://endo-outpatient.arrow.jp/frac/?page_id=30

117.症状の無い歯を根管治療する必要性

【Question117】

海外での歯科治療についてご相談いたします。
シンガポールにて歯科受診をしたところ、
痛みがない治療済みの歯2本の根管治療を進められました。
その内1本の歯は20年ほど前に治療された物で詰め物がしてあり、現在虫歯ではありません。
もうひとつの歯は詰め物の横が虫歯になっていますが、神経に届くほどの物ではありません。

シンガポールの歯科医師は日本と海外では治療法が違う、多くの日本人はこの様な治療を受けているが、本来は根管治療をするべき、との事でした。

症状の無い歯を根管治療する必要性、そして利点はあるのでしょうか?

【Answer 117】

こんにちは、根管治療.com の新藤健太郎です。
早速ですが本題に入ります。

治療済みの歯2本とは根管治療が既に行われている歯ということでよろしいでしょうか?

症状の無い歯を根管治療する必要性について、その判断は医師により異なると思います。

私の考えでは、症状のない歯の根管治療は基本的に必要ないと思います。

ただ、症状がない場合においても、深いポストコア(差し歯)になる場合、被せる物が自費診療の場合は、根管治療を再度行う場合もあります。将来的な再治療の確率を下げるためです。

根管治療は治療そのものにリスクもあり、症状が無かった歯に、症状が出ることもしばしばあります。

http://konkanchiryou.com/page/03risk.htm
従って、根管治療はなるだけ少ない回数で、治療に踏み切る場合は正確な治療が望まれます。

116.繰り返しの治療は歯を薄くしてしまいます。

【Question116】

34歳です。ご返信をいただけるととてもありがたいです。

自分には、おそらく一番弱いと思わる歯があるのですが、それが、上の前歯(右側)です。
永久歯に生え変わった後、9歳くらいの時に既に深い虫を作ってしまったようで、治療を終えた歯医者の先生から「神経を取りました」と言われたのを覚えています。
今となっては良くあることなのだと知りましたが、神経を取った歯でも、痛むことがあります。
14歳の時、20歳を過ぎた時、と、これまでに2回程、突然ひどい痛みが起こり、そのたびに歯科医院に3-4回通って膿を出して貰ったりしていました。
根幹の掃除が済むと、それなりに痛みはおさまり何年かは平気なのですが、今年の夏(8月31日)に、また痛みがでました。
これまでと違う点は、膿が出ず、出血だけなのですが、現在に至るまで4か月間、出血が止まらない、ということです。(出血といっても、週に一度、根幹の掃除をするときに血がでてくるだけで、普段、歯茎から出血しているわけではありません。)
自分で感じる痛みも、これまでに経験してきた様な鋭いものではなく、鈍痛に近く、歯が抜けそうな感覚、重苦しい、といった感じです。ぐらつきは、殆どありませんが、食べ物は殆ど噛めません。(歯が抜けてしまうような感覚があるため、こわくて使えません。)

この痛みが生じる瞬間は自分でも分かりました。8.31の夜に、歯の根の奥(鼻の下)あたりで、何かが弾けたような感覚があり、その直後から歯が重たくなりました。出血が始まった瞬間かな、と思います。

最初は体調のせいだと思い、1週間くらい様子をみていましたが、良くならないので、職場の近くの歯科医院に行きました。
治療の初めにレントゲンを撮ってもらい、炎症がおきていますね、といわれ、普通に根幹を掃除してもらったので、1週間もすればよくなると自分では信じていたのですが、先生曰く「なかなか中が固まらない」状況が続いています。
3か月を過ぎたあたりから、「炎症が起きている箇所と根の先端とを一緒に切り取る外科手術もある」といわれましたが、素人ながらネットで情報得て、気がすすみませんでした。
根幹治療は、先生の腕にも依ってしまう、というのもあり、このまま同じ歯科医院で治療を続けていてはいけないという思いにも駆られます。
ここ1カ月は抗生物質(セクロダンカプセル)も飲んでいますが、特段効果はありません。
先日の治療では、「根に薬が詰まってしまうのかな」と根の幅を広げるために、いつもより太い器具で根を掃除されました。掃除をされるときは、器具が根の先に届くためか、チクチクとした痛みや、器具が根を通る時のこすれる痛みがありますが(我慢できる程度)、いずれにしても切り傷の様な痛みです。このまま治療を続けてかえって歯を痛めてしまう心配もでてきました。最終的に歯がわれちゃった、といわれるのではないか、と、不安もでてきます。
結局はレントゲンでは炎症の場所も確定できていないようで、「外科手術で開けてみれば、明らかになるんだけど・・」と先生も手の施しようがないみたいです。
他の医院を紹介する、という感じでもないので、セカンドオピニオンも未だに得られていません。
できれば治療院を変えたいと思っていますが、どこへ行けばいいのかもわかりません。仙台市内が理想ですが、一生の事なので、いい病院があれば、他県でもその治療院に通うつもりです。アドバイスをどうぞ宜しくお願い致します。

【Answer 116】

こんにちは、根管治療.com の新藤健太郎です。
早速ですが本題に入ります。

お話からおそらく外科的歯内療法が必要に思います。
外科的歯内療法においても、通常の根管治療を確実に行い、
根管充填を行ったの後、外科治療を行うのが理想です。
http://konkanchiryou.com/page/02surgery.htm

御心配の通り、繰り返しの治療は歯を薄くしてしまいます。
仙台の医院は詳しくわかりませんが、東北大学歯学部病院はどうでしょうか?
時間が早く終わってしまうことと、どの先生に当たるか分からないのが欠点ですが、
(多くは若い先生です)。今の先生に該当する科に直接紹介状を書いてもらうのがよろしいかと思います。

http://www.dent.tohoku.ac.jp/undergraduate/field4.html

【ご返信】

お忙しい中、早速のご返信、ありがとうございました。
肉芽が出来ていれば、それを取り除く必要があるのですね。
手術の画像もつけてくだったので、
以前より、外科手術を積極的に考えられるようになりました。
東北大学病院のご提案もありがとうございました。
自分より若い、研修医、医員と呼ばれる先生方にどこまで委ねられるか、
不安はどうしても残ってしまいますが、
仙台で、最新の設備のあることろ、と考えれば、
大学病院でみてもらうのがいいのだと今は思います。
今通っている歯科医院は東北大出身の先生で、
外科手術に関しては、話しぶりから自信も感じられるのですが、
新藤先生が使われているような器具が充実しているかどうかわかりません。
現在の根幹治療においてもラバーダムというものは使ってはいません。
(過去にどこの歯科医院でも使われた記憶はないのですが・・。)
この4カ月間、通常の根幹治療が確実に行われたのかどうか、
その点はわかりませんが、判断基準を多少なり持つことができましたので、
外科的歯内療法をする方向で考えてみます。
ご回答感謝いたします。
ありがとうございました。

115.レントゲンは濃淡があるので

奥歯の根管治療を行い、薬を詰めて土台のある状態で6カ月経過しています。経過は良好で3か月前のレントゲンと比較しても根元の黒い部分は薄れ、骨も再生してきている状態です。金属アレルギーがあるため、最終的にはセラミックのクラウン(保険対象外)をかぶせます。未だ、完全に治癒された状態ではないですが、現時点でクラウンをかぶせてもいいとも言われております。根元の炎症の影がないことを確認してからとも思いますが、このまま仮歯でいるのとどちらかよいのか迷っています。ご助言いただけたら幸いです。

【Answer 115】

こんにちは、根管治療.com の新藤健太郎です。
早速ですが本題に入ります。

経過が良好ということでひとまず安心ですね。
細かいことを言えば、レントゲンは濃淡があるので根元の黒い部分は薄れているのか、あるいは全体が薄いレントゲン像なのか比べる必要があります。

どこまで経過を見るかは非常に難しい課題です。レントゲンで影がなくなるまでは最低6ヶ月といわれています。
http://www.konkanchiryou.com/page/02chiyu.htm

医師が「大丈夫」と思っても、その後に再発することはやはりあり得ます。

セラミックを被せて、その後症状が再発した場合に、やり直しの費用が補償されていれば、進めてもリスクは少ないですよね。
あるいは仮歯でもう少し長く様子をみるかどちらかです。

114.抜歯してブリッジなりインプラントにする

10-20年前に抜髄、根管治療した右上7番の歯について、
昨年2度の根管治療をしましたが、現在フィステルが舌側、頬側2-3か所あり、歯茎が赤くはれたり、出血したりします。根にひびが2本あります。
このような状態の歯でも、
①保険外根管治療で良くなるでしょうか?
②治療後、数年で再治療が必要になる可能性はあるでしょうか?
③インプラントやブリッジにした方が良いでしょうか?
お忙しいところ申し訳ありませんがよろしくお願いします。

【Answer 114】

こんにちは、根管治療.com の新藤健太郎です。
早速ですが本題に入ります。

費用対効果を考えるならはじめから、抜歯してブリッジなりインプラントにする
ほうがいいと思います。
根にひびが入っている歯は、基本的には抜歯です。条件がいい場合には接着保存が
可能な場合がありますが、チャレンジングな治療です。歯を残すことにこだわりがある人向けの治療とも言えます。
http://endo-outpatient.arrow.jp/frac/

112.嚢胞の疑いもあり仮歯のまま7か月おきました。

お忙しいところ恐れ入ります、これからどうして良いのかわからずご相談させていただきます。上の前歯を今年4月に再根管治療開始し、5回で充填後違和感痛みがあったためと嚢胞の疑いもあり仮歯のまま7か月おきました。その途中、症状は約3か月で治まっていたのでさらにその隣の歯を10月から再根管治療して4回で充填、特に症状は無かったので両方の歯を同時にレジンコアを入れるために削ったところ再度痛みと違和感が出てきました。激しい勢いで削ったために割れたのか?今後どうしたらよいのかわかりません。歯内療法などという言葉も知らず、自宅近くでは精一杯選んだつもりの歯科医院で自費でやっていただいたにもかかわらず、今となってみるとラバーダムも途中で外してしまい、うがいも構わないと言われ、マイクロスコープも1本につき1回ずつしか使わず、さらにこんなに長く間を空けてよかったのか、現在の症状についても様子を見るしかない、再根管治療の必要はないと言われます。コアを入れるために削ったのは約10日前ですからレントゲンを見て大きな異常は無いと先生は言われますが、何かあったとしても写らない時期では?と思います。さらにレントゲンでは充填剤が根管の先にしか残っておらず、コアのためにあそこまで削るものなのでしょうか?
過ぎてしまったことは仕方ないのでお伺いしたいのは、コアのために削った際のやり方で破折ということもありえるのでしょうか?この不調感は何が原因なのでしょうか?このような根管治療だった場合、閉じてしまう前にきちんとやっていただけるところでやり直した方が後々のためによいのでしょうか?
何卒よろしくお願いいたします。

【Answer 112】

こんにちは、根管治療.com の新藤健太郎です。
早速ですが本題に入ります。

レジンコアを入れるタイミングで再び症状が悪化したのですね。
元から治ってなかった可能性が一番大きいと思います。

次に、懸念なさっているように、過大な力で歯に亀裂が走ったか。
コア形成の再に力がかかりすぎ、歯根が割れてしまうことはありえます。

たまにあるのが、ポスト付きの仮歯(差し歯様)を装着している期間中に、
歯が割れてしまうケースです。

マイクロスコープは毎回使うのがもちろん望ましいです。でもマイクロスコープより何より
術者の知識、技術、経験が何より重要です。

http://www.konkanchiryou.com/page/04tech.htm

前歯ということで、通常の方法で治らない場合は歯根端切除を行います。
http://konkanchiryou.com/page/02surgery.htm

選択肢は最初からすべてやり直す、あるいは外科を前提にコアをつけてしまう。のどちらかになるかと思います。

107.治りが遅いことから、原因として以下4つが考えられる旨をお医者様より説明いただきました。

【Question107】

初めまして。

さっそくですが、現在治療中の歯について相談させてください。

右下の奥から2番目の歯なのですが、20年ほど前に神経を取って銀の冠をしていたのですが、
7月中旬くらいに痛みが発生し、自宅近くの歯科医院に通院しています。

当初は根に細菌が入って炎症を起こしているとの診断で約3か月根の治療をしておりましたが、
治りが遅いことから、原因として以下4つが考えられる旨をお医者様より説明いただきました。

①痛みが出ている歯がレントゲンでは見えないところで破損している。
②歯をつないでいる腱が炎症を起こしている。
③右下にある親不知が神経に触っている。
④親不知は関係なく、原因不明で神経が炎症を起こしている。

本日、治療に伺いお話ししたところ、やはり今の医院ではこれ以上の治療は難しいようでしたので、
私の方からまずは上記4つの原因をひとつずつ潰して行きたいとお話ししたところ、「歯内治療の
専門医」という方がいらっしゃることを教えていただきました。

長くなってしまいましたが、上記経緯でお問い合わせさせていただいております。

現在の歯の状況ですが、歯が疼くような感じがしており、歯をたたくと痛みを感じます。
現在治療していただいているお医者様の指示もあり、食べ物を噛むことは極力しないようにして
おりますが、この2日間で疼きがひどくなってきています。

できれば自分の歯を残したいですし、もし原因が上記④などであれば、歯を抜いても解決しない
可能性もあるので、しっかり原因を見極めてから治療をしたいと考えております。

【Answer 107】

根管治療.com の新藤健太郎です。早速ですが本題に入ります。

>細菌が入って炎症を起こしているとの診断

> 治りが遅い

> ①痛みが出ている歯がレントゲンでは見えないところで破損している。
> ②歯をつないでいる腱が炎症を起こしている。
> ③右下にある親不知が神経に触っている。
> ④親不知は関係なく、原因不明で神経が炎症を起こしている。

>現在の歯の状況ですが、歯が疼くような感じがしており、歯をたたくと痛みを感じます。

根管治療に関わる痛みには複雑な要因も考えられますが、もっとも多いのは細菌感染による炎症です。その他、治療技術、治療方法などの医原性の原因も数多く見かけます。

また、歯が原因でない痛みは関連痛といいます。

関連痛
http://xn--v6qp5bu1pjtqgubwx0axs5c.com/?p=73

105.歯医者によっても意見が違う様ですので、迷ってしまいます。

【Question105】

他の歯の治療で行った歯医者に、レントゲン写真の結果、別の歯(奥歯)の根っこに黒い部分があるので、根幹治療が必要と言われ、行いました。その歯の2本の根っこの内、一本を一時間の治療で終わり、次回はもう一本の根っこの根幹治療を行い、被せましょう(クラウン)という話で、一本の治療が終わった段階で、別の歯医者にいきました。(始めの歯医者は自由診療を進める為) 別の歯医者は全て保険治療しますという事でしたが、根幹治療を始めると、必ずその後痛く、憂鬱になってしまい、あとこれを5回くらいすると言われ、気が重い毎日です。初めの所では一時間の治療で、痛みも無く、治療後の痛みも無く、レントゲンを見ると黒い部分も無くなって入る様ですが、さて一回の治療ですぐ被せて良い物かと不安になり変えました。今の歯医者さんで治療していこうとは思いますが、毎回こんな事と、手探りの作業でいいのか等、心配です。又その後の被せ物を保険治療(銀)でやるべきか、セラミックの方が良いのか、歯医者によっても意見が違う様ですので、迷ってしまいます。よろしくお願いいたします。

【Answer 105】

根管治療.com の新藤健太郎です。
早速ですが本題に入ります。
日本では自由診療と保険診療が選択できるので、患者様の側としては選択に迷うこともあるかもしれません。
http://konkanchiryou.com/page/03hoken.htm

こちらを参考になさってください。
家を建てる場合も見た目が良くても、基礎工事が良くないと、駄目になってしまうのと同じように、根管治療も正確な治療を行わないと、セラミックを被せても壊して再治療しなくてはならなくなります(可能性が高まるといった方が正確です)。
銀歯にたいして、セラミックは審美治療です。日本の保険診療で用いる金銀パラジウムは海外ではほとんど使われません。審美的でないし、金属アレルギーの心配もあるからです。
銀歯は「欠けないの」が最大のメリットです。
誰でも良い治療を受けたいと思う気持ちは同じです。支払う対価に対する考え方は人それぞれです。