【基本】
マイクロモーターに装着する回転切削器具。主に根管の上部に用いられる。
ゲーツグリテンドリル gates gridden drill
外科的歯内療法
【基本】
外科的歯内療法の分類には次のようなものがある。
1.根尖周囲外科
2.意図的再植術
3.歯根切除法と歯根分離法
通常の根管治療により治癒しないケースにおいて、外科的に根尖を切除し、根尖を逆根管充填することにより封鎖する、歯根端切除術が代表的な方法である。
菌交代現象 microbial substitution
【基本】
正常菌叢の減少などにより通常では存在しないあるいは少数しか存在しない菌が異常に増殖を起こし、正常菌叢が乱れる現象。
菌交代現象を発現するおもな菌種ではカンジダ属、アスペルギルス属などであり、細菌では緑膿菌、変形菌、ブドウ球菌、肺炎桿菌などが多く、膣ではトリコモナス原虫が出現することが多い。しかし、抗生物質の投与を中止すれば、すみやかに正常の細菌叢に復帰する。
亀裂歯症候群 cracked tooth syndrome
【基本】
主として小さな修復をしてある下顎第一大臼歯、第二大臼歯の近心から遠心にかけて、辺縁隆線を含み破折したときに起こる。
狭窄根管 contricted canal
【基本】
第二象牙質(歯根完成後に作られる象牙質)、あるいは第三象牙質(修復象牙質)を原因として、根管が次第に石灰化が起こり、狭窄している状態。
【補足】
時に狭窄根管により、根管治療が不完全に終わることがある。
急性歯槽膿瘍 acute alveolar abscess
【基本】
歯槽骨内に膿瘍形成が起きている状態。
急性歯髄炎 acute pulpitis
【基本】
歯髄が急性の炎症に陥った状態。
自然に痛みがおこり、それが続いたり途切れたりする。また飲食物の刺激があると痛みが強まる。歯をたたいても痛みを感ずる。
急性根尖膿瘍 acute periradicular abscess
【基本】
急性化膿性根尖性歯周炎と同義
急性根尖性歯周炎 acute apical periodontitis
【基本】
根尖部歯周組織の炎症。大半は根管を経由した細菌刺激や、物理刺激(根管治療器具の突き出し)が根尖孔を経て根尖周囲組織に波及して起こる。歯の打撲、咬合性外傷によっても引き起こされる。
慢性化しているものが多いが、時に急性化する。
急性化膿性歯髄炎 acute suppurative pulpitis
【基本】
細菌の感染が起こることにより発生する不可逆性の歯髄炎。疼痛は強い自発痛、放散痛、持続痛である。また、温熱刺激で痛みが増すが、冷熱により、歯髄の痛みが鎮静されるとされている。
虫歯から移行する歯髄炎の多くは急性化膿性歯髄炎となる。