歯根破折
根管治療された歯にとって最大の脅威は歯根破折であろう。垂直に折れてしまった歯は、大変予後が悪く抜歯の場合が多い。
特にポストコアの入っている歯は要注意である。さらに、力の掛かる歯(ブリッジの土台、義歯の鈎歯)に用いられると歯根破折の可能性は高まる。
歯の折れ方
歯の破折は水平破折あるいは垂直破折などの折れ方の違い、歯冠破折あるいは歯根破折などの折れる部位の違いにより処置方法が異なる。
金属コアによる垂直破折の例。
こういった例は日常茶飯事である。ポストの使用は歯を弱くする
Resistance to fracture of restored endodontically treated teeth. Endod Dent Traumatol. 1985 Jun;1(3):108-11.
ブリッジの支台、義歯の鈎歯は折れやすい
Endodontically treated teeth as abutments. J Prosthet Dent. 1985 May;53(5):631-6.
破折歯の保存治療
歯根破折が起こった歯は抜歯になってしまうことが多い。歯根破折が起きた歯を保存するのは困難であるが、近年の接着技術で治療を試みることが可能となった。詳細は歯根破折と接着治療をご覧ください。
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