低評価の保険治療費
多くの労力と時間を費やすにも関わらす、根管治療の保険診療費は非常に低く設定されており、先進国でも類を見ない治療費の低評価が、根管治療の失敗率を高める一因と考えられる。
日本の保険診療報酬 | 日本の自由診療 | アメリカの一般歯科医 | アメリカの歯内療法専門医 | |
大臼歯の根管治療※当サイト調べ | 5000円~7000円程 | 4万~20万 | 800~1500ドル | 1200~2500ドル |
特記 | 誰が行なっても治療費は同じ | 医院毎に設定は自由 | 歯内療法専門医に委託することも多い | 一般歯科医の2割~5割り増し |
保険診療か自費診療か
歯科の治療費の違いは材料費の違いと考えられがちだが、実際は技術料の割合が大きい。アメリカでも日本でも根管治療を専門に行なっている歯科医は専門的トレーニングを積んだ上に、患者1人当たりにつき、一回に1時間から2時間の治療時間を費やし、顕微鏡で確認しながら、細心の注意を配り治療を行なっている。そういった治療スタイルでは、一日に診療できる人数も数人程度となってしまう。対して、日本の保険診療では、治療技術の差が治療費に反映されていない上、材料費、光熱費、人件費等すべてを勘案するとほぼ赤字部門と言える。こうした理由から保険診療で高い治療の質を期待するのは難しいのである。
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