根管治療とは?
歯の根の中の神経や血管など(あわせて歯髄と呼ばれます)が通っている管を「根管」と言います。根管治療では細菌に汚染された根管を消毒した後、根管内を歯科材料で埋めます。
歯の神経組織が生きている場合の根管治療は抜髄(ばつずい)と呼び、細菌が歯髄に到達後、根管壁の象牙質に及んでいる場合の根管治療を感染根管治療(かんせんこんかんちりょう)と呼びます。感染根管では、歯の神経組織が既に死んている場合が多いです。
抜髄と感染根管治療の治療方法はほとんど同じで、その目的は根管を消毒して細菌を取り除くことです。
関連するページはこちら
抜髄
歯の歯髄(しずい:歯の神経)は、一旦、歯髄炎と呼ばれる強い炎症の状態になると、保存が不可能になります。この時、歯髄を取り除く方法を「抜髄」といいます。
抜髄では、神経は生きているので局所麻酔が必要です。
関連するページはこちら
関連する学術的情報はこちら
- 2013年10月27日抜髄後に残存する疼痛
- 2009年6月7日抜髄後の根尖周囲組織の変性
関連するご相談はこちら
- 2017年2月20日356.4ヶ月も毎週通い、いつ終わるのか疲れてきてしまいました。
- 2017年1月10日355. 神経を取り、土台を入れたら、舌で触れただけでも痛む、ということがあるのでしょうか。
- 2017年1月10日354.歯を合わさないようにしても痛い
感染根管治療
細菌が歯髄に到達後、根管壁の象牙質に及んでいる場合、その根管を感染根管とする。
根尖性歯周炎を伴う事が多い。
次の2つの経路が考えられる。
1.歯髄が細菌に感染し、歯髄壊死→歯髄壊疽を経て感染根管となる
2.根管治療が終わり、根管充填したが、一定期間後に再び根管が細菌感染する(再根管治療)
関連するページはこちら