根管治療専門医相談室

根管治療専門医、新藤健太郎がお答えします。

274. 薄っぺらくなるのは、根管治療では仕方ないことなのですか?

【Question 274】

こんばんは。20年程前に左上の前歯のをぶつけ、神経の治療後欠けた部分を継ぎ足す形で治してもらいました。保険内であったため、今回、変色しているのが気になり、保険外での差し歯を希望しました。差し歯のため、削られたのですが、その時は根っこは何も治療されませんでした。6か月後より、歯茎から膿が出てきたため、差し歯をはずし根の治療を5か月程してますが、膿は変わらない状態です。差し歯代金は、負担するとの話をしていただきました。
ここ2回は、歯茎を削る、切開することをされましたが、悪くなっているように思います。      差し歯に変わる時の根の治療を怠ったためではないかと思うのですが、根の治療は必ずするものではないのでしょうか?    他院でみてもらうと、歯の根の周りが極端に薄いため、インプラントになる可能性もあるとの意見でした。
次回、主人も一緒に治療方針を聞きに行きたいと話をしましたが、転院するにしても、差し歯代金の返還を求めたいと思います。
薄っぺらくなるのは、根管治療では仕方ないことなのですか?
技術が悪い場合になるのですか?    これ以上続けることは意味はありますか?
以上、よろしくお願いいたします。

 

【Answer 274】

根管治療.com の新藤健太郎です。早速ですが本題に入ります。

膿の原因が、根尖病巣由来なら、歯根端切除術という外科手術で改善できる場合があります。
http://www.konkanchiryou.com/page/02surgery.htm
歯の根の周りが極端に薄いとの事で、歯を残す方が良いか、インプラントを早めに行った方が良いか、悩むところですね。

根管治療で歯が薄くなるというよりは、虫歯が有るケース、あるいは太いポストを掘ると歯が薄くなります。
いずれにしても切開で膿を出す行為は繰り返しても無効である事が多いので、止めたほうがいいでしょう。

 

 

 

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