根管治療専門医相談室

根管治療専門医、新藤健太郎がお答えします。

313.クラウンではなくて大丈夫でしょうか。

【Question 313】

> 虫歯が神経にまでたっしていて、抜髄をしました。その後の処置なのですが、クラウンにしないようです。クラウンではなくて大丈夫でしょうか。また、詰め物なのですが、金やセラミック、ハイブリットセラミックなどのうちどれが良いでしょうか。また、レジンや銀はどうなのでしょうか。自分的には、金にしたいと思うのですが。どうでしょうか。お手数ですが、お返事をおねがいいたします。

【Answer 313】

根管治療.com の新藤健太郎です。
早速ですが本題に入ります。

抜髄後の治療は、クラウン、最低でもアンレーが必要といわれています。歯が割れるのを避けるためです。
しかし、近年は接着する材料の性質も向上しているため、歯の厚みがあれば、接着技術を用いてインレーなどをセットする向きもあります。
インレーの場合は接着しやすい、レジンかハイブリッドセラミックが良いでしょう。

かみ合わせ、咬む力なども考慮します。咬む力が強そうな人、歯を食いしばる傾向が有る人などは、咬頭被覆された補綴物、つまりクラウンやアンレーが良いと思います。

金合金は壊れにくいという特徴があります。

 

 

 

 

 

269.低い状態での再作成は可能でしょうか?

【Question 269】

こんにちわ

お忙しい中宜しくお願いします。

奥歯の上の7番ですが、クラウンの再作成を考えています。

その歯の状況は歯事態が低く、奥のほうはやっと頭が出ている感じです。

このような低い状態での再作成は可能でしょうか?

土台をはずすのでなければ、根が割れるなどの影響は少ないですか?

この場合は、技術的にはクラウンの得意そうな歯科でお願いしたい所ですが、

どうなのでしょうか?

少し、根管治療とはずれた質問で申し訳ありません。

 

Answer 269】

根管治療.com の新藤健太郎です。早速ですが本題に入ります。

クラウンが極端に低い場合は、土台とクラウンが一体型となる、歯冠継続歯で対応します。 土台を全てはずす必要はなく、歯冠継続歯が取れないところまで、古い土台を削るだけなので、 特別な専門的技術は必要ないと思います。

 

 

 

251.かぶせものをした後、痛みが続くのは普通なのでしょうか?

【Question 251】

左下の奥歯が虫歯になったため、神経をとる処置を行いました。
2月に神経をとり、その後5回ほど根の治療を行い、
4月末に銀のかぶせものをしたのですが、まだその歯がいたみます。
先生に聞くと、痛くなる原因はわからないといわれ何の処置もされませんでした。

かぶせものをした後、痛みが続くのは普通なのでしょうか?
神経の取り残しや、雑菌が入ったことが原因なのでは・・・と不安に感じています。
痛みは、物がしみたりすることはないのですが、じんわりと痛いのがずっと続いている感じです。
これは我慢していれば自然に治るのでしょうか?
転院して原因がわかる可能性はありますか?

【Answer 251】

抜髄処置後の痛みは時に長引くこともあり、1年位消えない場合があります。
再治療が必要な場合と、経過観察をする場合があります。

再治療が必要なケースは根管治療が不十分な場合です。

経過観察が妥当な場合に、再治療を繰り返し行い、逆に痛みが取れなくなることもあるので
注意が必要です。

 

 

 

 

 

 

238.器具が根管の中に折れ込んでいる状態 だと思います。

【Question 238】

昨年6月に子供を出産しましたが、出産の10日前より右下奥歯が痛み出し、虫歯の治療をしました。
出産し、7ヶ月後にあたる2月1日より夜も眠れないくらいに痛み出し、歯医者へいきました。虫歯が悪化し、神経を抜かなければいけないと言われました。
その後も根管治療のため計5回通院しました。5回目の今日、神経まで穴があいたので薬をいれ、再度レントゲンをした所、前回治療中で針が歯から抜けずペンチで抜いた際に途中で切れた残りの針がうつっていました。
先生からはそこからは虫歯になるとか痛みがあるとかはないからこのままで大丈夫だと。このままでいいのでしょうか?
また根管治療が終わったので詰め物をして終了かと思いきや、差し歯にしますので来週またきてくださいといわれました。
差し歯にするとは、治療した歯を抜くのでしょうか?差し歯にすると、金額もけっこうかかると思いますが、このままこの歯医者で大丈夫ですか?
教えてください。よろしくお願いします。

【Answer 238】

根管治療.com の新藤健太郎です。早速ですが本題に入ります。

根管治療中に器具、おそらく「ファイル」という器具が根管の中に折れ込んでいる状態 だと思います。
折れ込んだ器具は取れれば理想的ですが、根尖部の折れ込みだと取ることが
できない場合もあります。また、取るために歯が薄くなってしまうようだと、除去しない事を
選ぶこともあります。

http://www.konkanchiryou.com/page/02jyokyo.htm

根管治療後の修復処置は、残っている歯の量と形で決めます。
差し歯とはクラウンで治すということでしょう。

差し歯の方針に納得がいかなければ、削る前に他の先生にも意見を伺ったほうがいいでしょう。

 

 

199.根官治療が必要との判断をされました。

【Question 199】

根官治療.com
ご担当者様、

オーストラリアに在住です。
2ヶ月前に治療した上顎の奥歯が10日程前に急遽痛みだし数日後には激痛で睡眠を取る事ができませんでした。その歯はかなり深く掘ったのでもともと冷たいに刺激がありました。あるタイミングで痛みが完全に消失し、冷たい刺激にも反応がなくなりました。現地の歯科医に本日チェックをしてもらったところ根官治療が必要との判断をされました。こちらのサイトで紹介されている理想的な根官治療(ラバーダム、マイクロスコープ、その他)を提供してくれるクリニックで信用できそうなところです。クラウンまでの金額を入れると豪ドルで3000ドル程だろうということです。

根官治療について日本語、英語でかなり情報集めをして治療をするならきちっとするべきだと考えています。

質問なのですが、今日の先生は歯の神経が死んでいるかどうかをレントゲン(銀歯があるので見て確認することは不可能)、温度テストで判断しました。温度に反応しなかったのでもう死んでいるだろうという判断です。

私としては下記のテストが欠けていると思いました。
•神経刺激を装置使って行い反応を見る
•歯の色の変化を見る

また歯の根に黒い固まりの膿の様なものはなかったみたいなので、クリニックの方たち曰く、恐らく神経は死んでいる。いつ感染してしまうかわからない。もしそうなると痛みだけではなく治療の成功確率も下がる。

大切な歯なので必要であるなら治療します。
ただかなり調べた結果、神経治療が必要かどうかの絶対的判断材料がないと聞いて、この治療そのものが必要かどうかわからずに困っております。

助言を頂けますと大変助かります。

【Answer 199】

こんにちは、根管治療.com の新藤健太郎です。

早速ですが本題に入ります。

歯髄が生きているかどうか判定する方法は幾つかあります。
温度、電気などがもっとも一般的です。
究極の方法は麻酔をしないで歯を削る切削診です。

あるタイミングで痛みが完全に消失し、冷たい刺激にも反応しなくなったことから、この時点で歯髄が死んだと想定します。
歯髄が死んでいる場合は現地の歯科医が言うように早めに処置しないと、治りにくい感染根管となります。

私は早めに治療に踏み切るほうが良かろうと判断します。

大臼歯などの場合は一部の根管の歯髄が生きていて、他の根管の歯髄が死んでいることもあります。
その場合も根管治療が必要です。こういった場合、温度、電気に反応しても治療が必要なので注意が必要です。

179.差し歯を入れて本当に病巣が消えるものなのでしょうか?

【Question 179】

お忙しいところ恐縮ですが、よろしくお願いいたします。
差し歯にしている上の前歯の歯茎から膿が出たため受診、レントゲンの結果、ばい菌が入って炎症を起こしているとのことで、差し歯を外し、根の治療をやり直しました。根の消毒は3回で終了、レントゲンではまだ歯の根の先に丸い空洞がありましたが、治療開始前より小さくなってきているし、この後も薬が効いてきて小さくなっていくので問題ないとのことで根に詰め物をし、次回は土台を作ることになっています。が、治療の翌日あたりから歯茎がはれぼったく、2日後には治療前ほどはっきりはしていませんが、いずれは白い膿が出てくるだろうという状況です。
この状態で差し歯を入れて本当に病巣が消えるものなのでしょうか?現在通院している歯科医院で治療を継続して良いものか不安です。

【Answer 179】

こんにちは、根管治療.com の新藤健太郎です。

根管充填が済み、次回は土台なのですね。
根管充填が終わってから2週間程度様子を見て、膿みが再発するか観察してください。

その時点で再発するようなら、土台を入れてもなおりません。
再発の場合は、土台を入れる前に再治療をするか、土台まで入れて、外科的歯内療法を行う必要があります。あるいは抜歯が必要な場合もあります。

176.審美目的で約半年前、抜髄処置をしました。

【Question 176】

審美目的で約半年前、抜髄処置をしました。
現在は、出来上がったクラウンを仮付けしている状態です。
1週間程度様子を見て、不具合・違和感がなければ次回本付け、というところで、抜髄した左前歯を触るとジーンと響くような感じがすることに気が付きました。
正面から爪の先でトントン叩くと、他の歯にした時とは違う響きがあります。ズキンとする痛みではないのですが、触るとビクンとしてしまう感覚があります。(歯茎の腫れもなく、触らなければ何の痛みもありません。)
打診痛と思われます。

それを、担当医に伝えたところ、3日間分の抗生物質の飲み薬を処方され、「一旦飲み薬で様子を見て、痛みが治まらないようであれば、根の治療のやり直し。」とのこと。
薬を飲み終わりましたが、この左前歯の違和感は変わりませんでした。

抜髄後、半年経っての打診痛は、感染根管によるものでしょうか?それともまだ抜髄後の「よくある痛み」でしょうか?どちらの痛みかを判断するのにどのくらいの期間をおいて判断されるのでしょうか?

また、このような症状においては、担当医の言うように、すぐ治療を始めた方が良いのでしょうか?
腫れ等もないのでこのまま様子を見た場合、骨が溶けてしまうというリスクが出てしまうのでしょうか?

やり直し治療による歯根破折の不安があり、治療に踏み出せずにいます。。。

【Answer 176】
こんにちは、根管治療.com の新藤健太郎です。

補綴をする理由で抜髄することを、便宜抜髄といいます。
便宜抜髄で、難治性の痛みが出たり、感染根管になってしまうのは、とても残念な状況だと思います。

最終補綴まで進んでいることもあり、強い痛みがなければもう少し待ちたいと思いますが、
セカンドオピニオンを求め、他院でレントゲン撮影や、根管治療の質を評価してもらったほうがいいでしょう。

打診痛に関しては、治療後半年を経過していることから、感染根管になっている状況も疑われます。

再治療となれば、歯は更に薄くなります。土台を取る際のリスクも考えると、再治療の前に他の先生の見てもらうべきだと思います。

137.セラミック?(8万円くらい)のかぶせものをする予定なのですが、このままの状態で治療を進めて良いものか悩んでいます。

【Question 137】

はじめまして。ご相談させてください。

噛んだときに痛みがあり、冷たいものがしみるので、かかりつけ医に行きました。
右下です。抜歯一歩手前の相当な虫歯とのことで、神経を抜くことになりました。

歯並びが悪く若干、前に倒れた状態で歯が生えていて、
最初の神経を抜いた後にも痛みがあり、再度レントゲンをとり
改めて、神経を抜きました。最初の治療より、神経が長かったそうです。

その後薬を詰めてもらいました。歯茎の内側に違和感あり、舌で押すと多少の痛みがありました。

それを伝えたのですが、歯茎はきれいで問題ない、単に腫れているのでは?とのことで、現在仮歯を入れています(まだ2日くらいです)

ですが、やはり違和感はあり歯茎の内側は違和感があり、下で押すと多少の痛みはあります。
さらに歯を上から押すと痛みはあります。
歯磨きの時にも歯ブラシが当たると多少の痛みがあります。

セラミック?(8万円くらい)のかぶせものをする予定なのですが、このままの
状態で治療を進めて良いものか悩んでいます。
痛みの状況をうまく伝えることができません。

この痛みは自然と消えるのでしょうか。

【Question 137】

こんにちは、根管治療.com の新藤健太郎です。
早速ですが本題に入ります。

抜髄後の痛みは、避けられない場合があります。
歯科医も、セラミックの歯を入れる予定であることから、根管治療を丁寧に行っているかと想像します。
痛みが取れるまで仮歯で様子を見させてほしいと伝えるといいでしょう。仮歯がしっかり入っていれば半年は様子をみてもいいです。
おそらく時間の経過とともに楽になるはずですが、もし痛みが取れない場合は、他の先生にセカンドオピニオンを求めたらどうでしょうか?

73.歯茎の腫れは歯が割れているからでしょうか。それとも根尖病巣でしょうか。

【Question 73】

現在、左上4本目を根幹治療中です。5~6回の通院治療の最後にクラウンを被せるという説明書をもらいましたが、これは差し歯になるということなのでしょうか。

鏡で見た限りでは、歯の中心をくり抜いた様な状態ですが、詰め物での処置は不可能なのでしょうか。

又、保険適応内での治療となるとどうなるのでしょうか。

【Answer 073】

根管治療.com の新藤健太郎です。

早速ですが本題に入ります。

クラウンになる予定とのことで、差し歯になると考えていいと思います。
根管治療後の修復はクラウンが基本と古くからされていますが、
歯の量が十分残っている場合は詰め物でも、予後は良好だと私は考えています。
その場合は、接着力が高い材料を用い、歯と一体になるような詰め物が必要となります。

保険診療でも治療は行えますが、材料は制限されます。