92.下の奥歯は神経に近いので手術出来ないと聞いたのですが。
【Question92】
こんにちは、左下6・7番の無髄歯の歯根再治療についてお伺いします
一年以上前から、左下7番の奥歯の頬側側のポケットが10ミリ近くあり、
歯がグラグラして、歯茎が腫れ激痛を伴う事が度々ありまして、抜歯やむなしとの事でした。
評判の良い医院に転院した所、不正咬合によるものなので、根管治療で残存可能とのことで、今年5月から治療開始しました。
また同6番の歯根の下にも大きな炎症の影がかなり以前から有りました。
こちらは慢性炎症安定状態でしたが、医師の判断でこちらも根管治療で治るとの事で、6月頃から併用して治療開始しました。
所が6番の根管の詰め物を除去した所、急性症状が出て、大きく腫れ、
その後、何度も洗浄等を行っていますが、一向に良くなる兆しがありません。
また最近、頬側側にフィステルが出来て、膿と出血が続いております。
現在6番は、根管に綿だけ詰めて、セメントをせず、週1回洗浄をして、抗生物質とロキソニンを服用し続け、様子を見てる状態です。
このままで良くなるものでしょうか?また自宅でもイソジン等で毎日消毒したほうが良いでしょうか?
また、下6番が歯根嚢胞の場合は、抜歯しかないですか?下の奥歯は神経に近いので手術出来ないと聞いたのですが。
ちなみに下6番が歯根嚢胞かどうかはわかりません、私がそうではないかと心配してるだけです。
【Answer 092】
根管治療.com の新藤健太郎です。
早速ですが本題に入ります。
左下7番
頬側側のポケットが10ミリということで、ポケットの原因が何であるかが問題です。
歯周病なのか歯根破折なのか、はたまたフィステルなのか。
揺れているとのことで、抜歯はやむをえないかもしれませんね。
左下6番
難治性の根尖性歯周炎でしょうか。
治らないからといって、歯根嚢胞とは限りませんが、一般に歯根端切除術は行いにくいですね。
下歯槽神経に障害が起こる場合もあるし、オトガイ孔が近い場合もあるので。手術の際は顕微鏡が必須です。
左下6番のような状態になると、治っても再発する可能性もあります。治療後の安定を考えると左下6番7番にインプラントを2本入れることも選択肢に入りますね。