根管治療専門医相談室

根管治療専門医、新藤健太郎がお答えします。

94.すでにクラウン(保険の銀歯)はできあがっているのですが装着は保留しています。

【Question94】

4月から左上7番の根管治療をはじめ、痛みも無く症状も落ち着いたので8月初めに根充をして土台を作って(入れて)補綴物の型をとりました。
ところが、2日後痛くはないのですが疼くというか脈打つ様な違和感があり、
歯茎を押してみると柔らかいところがあり小さい膿泡ができていました。(一週間で二度できてすぐにつぶれましたが)
すでにクラウン(保険の銀歯)はできあがっているのですが装着は保留しています。
叩いても指で押しても食事でも痛みは無いのですが、土台の部分でコットンを丸めて噛んで圧をかけてみると鈍痛があります。
このまま被せずに様子を見るか、被せてしまうか、再根管治療か医師に相談しても私に任せると言われ迷っています。
ちなみに治療中に何度も蓋が取れ穴が空いたままの状態でした。
仮止めでも被せてしまうと2年間は保険治療できないと言われました。
現時点ではどうするのが良いのでしょうか?

【Answer 094】

根管治療.com の新藤健太郎です。
早速ですが本題に入ります。

お話から治療中の歯は治っていないと考えられます。
現在通われている病院で根管治療を再度行っても同じ結果になると予想されるので、
クラウンを仮付けしてもらい、咬みあわせを低めに調整してもらうといいでしょう。
その後、治れば、クラウンの本付け。
治らなければ、抜歯するか、転院して再治療するといいでしょう。