199.根官治療が必要との判断をされました。
【Question 199】
根官治療.com
ご担当者様、
オーストラリアに在住です。
2ヶ月前に治療した上顎の奥歯が10日程前に急遽痛みだし数日後には激痛で睡眠を取る事ができませんでした。その歯はかなり深く掘ったのでもともと冷たいに刺激がありました。あるタイミングで痛みが完全に消失し、冷たい刺激にも反応がなくなりました。現地の歯科医に本日チェックをしてもらったところ根官治療が必要との判断をされました。こちらのサイトで紹介されている理想的な根官治療(ラバーダム、マイクロスコープ、その他)を提供してくれるクリニックで信用できそうなところです。クラウンまでの金額を入れると豪ドルで3000ドル程だろうということです。
根官治療について日本語、英語でかなり情報集めをして治療をするならきちっとするべきだと考えています。
質問なのですが、今日の先生は歯の神経が死んでいるかどうかをレントゲン(銀歯があるので見て確認することは不可能)、温度テストで判断しました。温度に反応しなかったのでもう死んでいるだろうという判断です。
私としては下記のテストが欠けていると思いました。
•神経刺激を装置使って行い反応を見る
•歯の色の変化を見る
また歯の根に黒い固まりの膿の様なものはなかったみたいなので、クリニックの方たち曰く、恐らく神経は死んでいる。いつ感染してしまうかわからない。もしそうなると痛みだけではなく治療の成功確率も下がる。
大切な歯なので必要であるなら治療します。
ただかなり調べた結果、神経治療が必要かどうかの絶対的判断材料がないと聞いて、この治療そのものが必要かどうかわからずに困っております。
助言を頂けますと大変助かります。
【Answer 199】
こんにちは、根管治療.com の新藤健太郎です。
早速ですが本題に入ります。
歯髄が生きているかどうか判定する方法は幾つかあります。
温度、電気などがもっとも一般的です。
究極の方法は麻酔をしないで歯を削る切削診です。
あるタイミングで痛みが完全に消失し、冷たい刺激にも反応しなくなったことから、この時点で歯髄が死んだと想定します。
歯髄が死んでいる場合は現地の歯科医が言うように早めに処置しないと、治りにくい感染根管となります。
私は早めに治療に踏み切るほうが良かろうと判断します。
大臼歯などの場合は一部の根管の歯髄が生きていて、他の根管の歯髄が死んでいることもあります。
その場合も根管治療が必要です。こういった場合、温度、電気に反応しても治療が必要なので注意が必要です。