根管治療専門医相談室

根管治療専門医、新藤健太郎がお答えします。

96.痛くもなくハレもなく根管処理をする必要が本当にあるのでしょうか?

【Question96】

7月下旬に詰め物が取れて、いつもの歯医者が休暇中のため、初めての医者にかかりました。虫歯ができて詰め物が落ちたとのことで、虫歯治療をして又詰め物をしてもらえるのかと思ったら、レントゲンを撮って根管処理もするように言われました。神経はずいぶん前(多分10年以上前)に抜いてあります。根管処理をしておかないと、将来、膿が出る恐れがあるからと言われましたが、説明はそれだけです。その歯医者は8月は休暇ということで9月から根管処理を始めることになっていますが、現在、痛みもハレもありません。
根管処理は大変難しく、かえって痛くなったり、面倒なこともあったりすると聞き、怖くなりました。痛くもなくハレもなく根管処理をする必要が本当にあるのでしょうか?初めての歯医者の言うとおりに根管処理をするか、
いつもの歯医者に戻って根管処理をせず詰め物をしてもらおうか迷っています。
よろしくお願いします。

【Answer 096】

一番良いのは歯内療法専門医に治療を任せ、良い詰め物をすることです。

そうでない場合は、根管処理をせずに被せるだけする方のが良さそうに思います。

根管治療を行うことを勧めてくださった先生が、良い治療をしてくれそうならお任せしてもいいのですが。。。
下手な根管治療を行ってより悪化する場合があるのも事実です。
一方で、細菌感染した根管を長期に放っておいて、治りにくくなってしまう場合もあります。

治療による不利益と利益のどちらが大きいかの問題です。