68.再植をする際、根切してきちんとファイルを取り除いてもらったほうがよいのか
【Question 68】
宜しくご回答お願いいたします
右下5番根管内、やや湾曲した根尖部に折れたファイルが入っていて、根尖部より、1,2ミリ骨に突き出ています。ファイルを取ろうとして直下に穿孔もあります。1回目は、根管2分の1ほどの根充で痛みが出たため外してやりなおし、2回目は折れたファイルが入っている状態で根充して再びよりより強い痛みが出ました。2回の根充共に、右下5番根尖部歯肉に痛み、腫張がありました。2回目の根充では、5ミリほどのプクプクした膨らみもでき、セカンドオピニオンでは、慢性化膿性根尖性歯周炎と診断されました。
この歯周炎の原因が、根尖部から突き出たファイルの物理的刺激によるものなのか、ファイルが根尖部にあるために消毒ができないことでの細菌の流出によるものなのかわかりません。
その為、再植をする際、根切してきちんとファイルを取り除いてもらったほうがよいのか、突き出ている部分のファイルだけを切り取ってもらえばよいのかわかりません。
何が判断の分かれ目になるのでしょうか、感染根管になっているか否かは。
将来的にどちらを選択すべきでしょうか。
【Answer 068】
根管治療.com の新藤健太郎です。
早速ですが本題に入ります。
>この歯周炎の原因が、根尖部から突き出たファイルの物理的刺激によるものなのか、ファイルが根尖部にあるために消毒ができないことでの細菌の流出によるものなのかわかりません。
化膿性の炎症であることから、細菌感染してると思います。
再植は何度もできる治療ではないため、根切がいいでしょう。
根切したのち、歯冠歯根比率が十分であることが前提です。
穿孔も含めて根切できれば、より望ましいですね。
以上です。