117.症状の無い歯を根管治療する必要性
【Question117】
海外での歯科治療についてご相談いたします。
シンガポールにて歯科受診をしたところ、
痛みがない治療済みの歯2本の根管治療を進められました。
その内1本の歯は20年ほど前に治療された物で詰め物がしてあり、現在虫歯ではありません。
もうひとつの歯は詰め物の横が虫歯になっていますが、神経に届くほどの物ではありません。
シンガポールの歯科医師は日本と海外では治療法が違う、多くの日本人はこの様な治療を受けているが、本来は根管治療をするべき、との事でした。
症状の無い歯を根管治療する必要性、そして利点はあるのでしょうか?
【Answer 117】
こんにちは、根管治療.com の新藤健太郎です。
早速ですが本題に入ります。
治療済みの歯2本とは根管治療が既に行われている歯ということでよろしいでしょうか?
症状の無い歯を根管治療する必要性について、その判断は医師により異なると思います。
私の考えでは、症状のない歯の根管治療は基本的に必要ないと思います。
ただ、症状がない場合においても、深いポストコア(差し歯)になる場合、被せる物が自費診療の場合は、根管治療を再度行う場合もあります。将来的な再治療の確率を下げるためです。
根管治療は治療そのものにリスクもあり、症状が無かった歯に、症状が出ることもしばしばあります。
http://konkanchiryou.com/page/03risk.htm
従って、根管治療はなるだけ少ない回数で、治療に踏み切る場合は正確な治療が望まれます。