根管治療専門医相談室

根管治療専門医、新藤健太郎がお答えします。

【Question 343】

はじめまして
> 今週、月曜日に歯痛で歯医者に行き、膿がたまっているのが原因か、もしくは破折もしているかも知れないと言われました。昨日水曜日に歯と歯茎の間から膿が出てきて痛みはなくなりました。今日、歯医者に行き消毒をし、また来週月曜日に消毒して、次に来るときは破折しているか歯茎を切って確認しますと言われました。
> お伺いしたいことは、
> 1.被せた歯を壊して消毒、破折確認、折れていなければ根の治療をするものではないのでしょうか?
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> 2.歯茎を切った方がいいのでしょうか?折れていない場合の根の治療などはどうするのでしょうか?
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> 3.歯茎を切るメリット、デメリットを教えて頂きたいです。
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【Answer 343】

根管治療.com の新藤健太郎です。

> 1.被せた歯を壊して消毒、破折確認、折れていなければ根の治療をするものではないのでしょうか?

根管治療が十分にされており、レントゲンで根尖性歯周炎が認められなければ、必ずしも根管治療は必要ありませんが、念のため根管治療をやり直すことも多くあります。
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> 2.歯茎を切った方がいいのでしょうか?折れていない場合の根の治療などはどうするのでしょうか?
破折の診断は時に、とても難しいです。
確定診断は破折線を確認して行います。従って歯茎を切って診断することが行われる事があります。根管治療時に発見できることもあります。

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> 3.歯茎を切るメリット、デメリットを教えて頂きたいです。

メリットは破折の診断を行うことです。
デメリットは、歯茎の痛みと歯茎を切った後の瘢痕、歯茎線の低下などが起こりうることです。