151.クラックから細菌が進入するので、これ以上治療するのは無駄だろうと診断され、抜歯を勧められました。
【Question 151】
オーストラリアに在住しています。治療をこちらで続けるか、日本に帰省してするか迷っています。
炎症のため激痛が続き、二日前に専門医エンドドンティストにより左下第七番の根幹治療を開始しました。クラウンを除去してみると、縦にクラックが入っているため、いずれにしろクラックから細菌が進入するので、これ以上治療するのは無駄だろうと診断され、抜歯を勧められました。痛みを抑えるため歯髄の除去はしていただきましたが根幹治療を完了せずに仮の詰め物をしていただいています。左下第6番は既に抜歯しており、左下第五番と第七番にブリッジをかけておりました。第七番を抜歯すると奥歯2本を失うことになってしまいます。
質問は:
(a)色々読むと、根幹治療は専門家による慎重な処置が必要、というのはよく分かったのですが、いずれ抜歯することになる歯であれば、それを覚悟で、高額な専門家による根幹治療はせずに、日本の保険範囲内でブリッジをかけなおす、という案は無謀でしょうか。
(b)今第6番がない状態で数ヶ月、あるいは数年放置することにより、歯並びがどんどん悪化するでしょうか。もし急を要するようであれば帰国を早めなければなりません。
(c)もしご存知であれば日本とオーストラリアの歯科技術の優位をお知らせ下さいますか。
以上お答えいただけたら幸甚でございます。
【Answer 151】
こんにちは、根管治療.com の新藤健太郎です。
早速ですが本題に入ります。
(a)一時的にそういう治しかたをするのは構いませんが、7番の骨がなくなってしまう恐れもあります。その場合インプラントが困難になります。
(b)放置することにより、歯並びの乱れ、かみ合わせの乱れが起こります。
(c)よく分かりませんが、おそらく欧米先進国と同等と思います。
費用面を考慮しなければ、6番、7番のインプラント治療を検討なさってはどうでしょうか