根管治療専門医相談室

根管治療専門医、新藤健太郎がお答えします。

113.聞きづらい雰囲気がもしあるならば、それは良好な関係ではありません。

新藤先生、お忙しい中早々にお返事くださいましてありがとうございます。
誠に恐れ入ります、あと少々教えていただけましたら幸いです。
実は書き忘れたのですが、下の奥歯がとても少ないために長年の間に噛み合わせがずれ、
前歯は下が上の根元を打っている状態です。どうにかするために自費で下の入れ歯も試したのですが無理でした。
ですからもしかすると根管治療がそこそこできていても、
下の歯が根元に当たっているままではまた悪くなってしまうのでしょうか。
①こういう口腔内の場合、少しでも歯の機能を長持ちさせるために根管治療の観点から特別に
何かしていただけること(例えば治療方法や本歯の素材選びまたは厚みなど)はあるのでしょうか?
②今はファイバーコア(レジンではありませんでした)はまだ入れていませんが、
1本はレントゲンで見ると先端以外は充填剤が削られすぎて、根管の側面に直接ファイバーコアを差し込むかのように
みえるのですが、これは間違ってはいないのでしょうか?
③次の予約日に同じような症状であった場合、また様子を見ると言われる可能性がありますが、
このままでどの位待って良いのでしょうか。?今でさえ感染だらけではと不安です。
それとも症状があっても歯科医の先生ははっきりと破折が確認できなければ土台をいれてしまうものなのでしょうか?
削った時のあの勢いでまたコアを入れられたらと恐ろしく思います。
長々と申し訳ありません、お答え頂けましたら有難く存じます。

【Answer 112】

こんにちは、根管治療.com の新藤健太郎です。
早速ですが本題に入ります。

①根管治療以外に、おそらく奥歯の咬み合せを高くする必要があります。今のままでは、前歯を治しても長くはもたないでしょう。
②歯の壁が非常に薄いということでしょうか?レントゲンで見てそう見えるならば、歯の壁はかなり薄いはずです。
③様子を見ても治らない歯は治りません。破折がなく、感染の持続が疑われる場合は、外科的歯内療法か抜歯の適応です。

●●さんが聞きたいことを聞けない関係、あるいは聞きづらい雰囲気がもしあるならば、それは良好な関係ではありません。技術も大事ですが、治療の見込みとリスクを話してくれる先生を選びましょう。