根管治療専門医相談室

根管治療専門医、新藤健太郎がお答えします。

192.2年しても治らず元の医者を変えて現在に至っています。

【Question 192】

根の痛みは20年以上前からあり、今までに2度完治したもののしばらくするとまた痛みが出るといった具合です。現在の先生によると、現在の症状は根の先に詰めた薬が出てしまい、それが骨を溶かし、炎症を起こしているとのこと。今は消毒と水酸化カリシウムを入れた治療を1年程しています。痛みは5年以上前からあったのですが、セラミックの差し歯6本だったこともあり、薬で様子見でした。(会社近辺の歯科医院)その後、別の医院で3年前に歯を壊して治療を始め、消毒と開放して菌を出す治療、2年しても治らず元の医者を変えて現在に至っています。 レントゲンで黒くなっていた部分は白くなりつつあり、また、はみ出て白い絵の具がチューブから出ていたように見えた薬も散ってきてるようですが、痛みの強さは弱ったものの、生理中、睡眠不足、疲れが溜まった時に痛みが出ることもしばしば、また、左片側の頭痛や左目(治療しているのは左前歯)が重くなることもあり、痛みが改善されないことに辟易としております。外科的手術をしても完治する可能性は60%とのことで痛みがありながらもこの治療を続けた方が良いと言われています。治療費は安いものの、これだけの年数がかかると自費の治療をしてみた方がいいのかと思うようになりました。いかがでしょうか?医者を変えた方がいいでしょうか?

【Answer 192】

こんにちは、根管治療.com の新藤健太郎です。

早速ですが本題に入ります。

セラミックの歯を被せた後、別の医院で2年、今の医院で1年治療しているのですね。

治療期間が長すぎると思います。
今の痛みが、炎症に起因したものなのか、それとも炎症は治まっていて、お痛みだけ残っている状態なのか、どちらかによって対応は異なりますが、炎症が原因だとすると、外科治療を中心に考えていくべきだと思います。

外科治療では顕微鏡が有効とされています。

今の治療を続ける限りは、状態は変わらないと推測します。繰り返しの治療で歯が薄くなり
、より寿命が短くなるかもしれません。
少なくとも専門の先生の診察と意見を伺うべきでしょう。