根管治療専門医相談室

根管治療専門医、新藤健太郎がお答えします。

145.小さい方2本の根の間に穿孔がありました。

【Question 145】

右上、奥(親知らず含めて)から3番目の歯、神経は無し(小学生の時、20数年前にとったと思います。)銀色の被せものをしてあった歯についてです。

歯茎にプクッとしたものができ、何ともないのですが半年以上あるので、診てもらうと、小さい方2本の根の間に穿孔がありました。

合成樹脂(白い物)でうめ、1ヶ月後炎症(プクッとしたもの)もなくなりました。(これは穿孔が塞がったと考えて良いのでしょうか?)

3日前再根幹治療をしたのですが、大きな根には器具が入るが、小さな根には入っていかないとの事でした。が、そのまま合成樹脂をつめ、また1ヶ月様子を見る事になりました。しかしその日の内からまた歯茎が少しプクッと腫れだし、段々大きくなってきました。どういう状況が起こっていると考えられますか。(全て保険治療です)

今治療して下さっている先生は、塞いでダメなら根を一本切ってしまうとの事でした。でも出来ればそうしたくありません。
根幹治療専門医、もしくは顕微鏡を使用する歯科に行くべきでしょうか。その際は今の先生の紹介を受けるべきでしょうか。

お忙しい中お手数かけますが、宜しくお願いします。

【Answer 145】

こんにちは、根管治療.com の新藤健太郎です。
早速ですが本題に入ります。

穿孔部の封鎖は顕微鏡のもっとも得意とする治療で、現在もっとも良い材料はMTAとされています。穿孔してから時間が経過していないケースでは予後は良好ですが、時間が経過している場合は感染と骨の吸収が進んでいる場合があり、予後不良となります。
治す可能性を求めるなら専門医が良いでしょう。