316. 「歯が折れるリスクを考えると、そんなに痛みがないなら、今すぐ治療をする必要はない」と言われました。
【Question 316】
> 初めまして、こんにちは。
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> 半年前に前歯の差し歯4本を作り替えたのですが、そのうちの1本に不具合があり、現在、再度作り直す予定でいます。その際、その歯が根尖性歯周炎と言われたのですが、「歯が折れるリスクを考えると、そんなに痛みがないなら、今すぐ治療をする必要はない」と言われました。
> 既に神経は取っていて、たまに鈍い痛みがあるくらいなので、治療はせず、このまま差し歯を作り替えてしまってもいいのかなと思案しています。ご意見をお願いします。
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【Answer 316】
根管治療.com の新藤健太郎です。
早速ですが本題に入ります。
根尖性歯周炎の治療は半年前の治療の段階で治療するのが良かったとは思います。
たまに痛いくらいの症状があるようですが、土台を外すリスクや、再根管治療で治りそうかどうかを判断しなくてはなりません。
既にしっかりした根管治療がなされていれば、根管治療で治る確率は低いので、初めから外科的な治療を選択する場合もあります。
どこかで他の医院で診察を受けてみたほうがいいでしょう。
216.これは過剰充填であり今後また炎症が起きるリスクが高いのではないかと心配で不安で仕方ありません。
はじめまして。ご相談よろしくお願いします。
自費治療の病院でマイクロスコープを使って治療して頂き、先日下6番を充填しました。レントゲンで確認してみると、手前に見える一本が、過剰充填になっていました。しかも結構な量がウネウネと歯茎へ流れていました。
ショックの余り頭が真っ白になりました。
不安になり穴が開いているのではないのかと聞くと、多分歯と繋がってる神経に流れてると思われるので大丈夫です。長い年月をかけて吸収されます。という答えでした。
しかし、これは過剰充填であり今後また炎症が起きるリスクが高いのではないかと心配で不安で仕方ありません。
治療は全行程を麻酔使用しているので治療中の痛みはなく、一回めは麻酔が切れた後は激痛で一週間ほど苦しみましたが、その後は麻酔が切れた後も痛みはありませんでした。麻酔を使用しての治療なので治療中の痛みはどうなのか、歯の状態の判断は大丈夫なのか?という心配もありましたが、治療後の痛みもなく経過が良かったので三回めで膿もなく綺麗な状態という事で充填をしました。
充填後は半日ほど痛みましたが今は痛みはありません。
充填剤は何なのかは聞いておりませんが、MTAだと安心ですか?充填剤は何か聞いた方が良いですか?
今はショックと不安でいっぱいです。よろしくお願い致します。
【Answer 215】
こんにちは、根管治療.com の新藤健太郎です。
早速ですが本題に入ります。
過剰根管充填は歯の教科書では一般的に、良いとされません。
しかし、ややオーバーする根管充填を好む先生も存在するのは確かです。
根管を隅々まで詰めるためには、オーバーする位が丁度良いと考える向きもあるからです。
オーバーした場合は、長い年月を掛けて吸収するとのことですが、それは炎症が持続することを意味します。
しかし、炎症があっても、症状として現れなければ、現実には問題になりません。
私自身は過剰根管充填は好みません。アンダーならやり直しできますが、オーバーはやり直せないからです。
ウネウネと出ているなら、おそらくガッタパーチャを垂直加圧しているのではないでしょうか。
何が飛び出たのかは知っておいていいでしょう。
MTAは生体親和性が高いと言われているので、オーバーしても問題は起こりにくいと思います。
120.根管治療の再治療のリスクと大学病院の問題点
【Question 120】
5~6年程前に奥歯の根管治療をしました。治療を終えオーバー充填による圧迫感を感じていましたが、治療中にも掃除器具を奥に入れすぎ、2~3日顔が腫れるということがありました。先生に話したところ、少し触ったんだねとあまり意に介さない態度でいたことから、このオーバー充填についても、いずれ落ち着くだろうと期待し、金管を被せてもらい治療を終えました。
治療後も圧迫感と腫れた感覚は変わることなく続いていましたが、1年程前からは歯茎を破って膿みが出てくる状況に至り、再治療を行なっています。
当時6万円程の自費負担で金冠を被せましたが、今回も8万円程掛かるとのことです。又、私が払わなければいけないかと思うと、どうも納得がいきません。運が悪かったと諦めて黙っているべきでしょうか。
某大学病院での治療ですが、当時の先生は既におらず、今別の先生が治療をやってくれています。ようやく根管治療が終わり、この後、コアの形成や型取りなどを行う予定です。
【Answer 120】
こんにちは、根管治療.com の新藤健太郎です。
早速ですが本題に入ります。
①根管治療の再治療のリスク
すべての根管治療を行った歯には再治療もしくは外科的歯内療法、あるいは抜歯が必要になるリスクがあります。
前医の治療に問題があったか、歯そのものに問題があったかは不明です。
今回は再治療でもありますし、一般的に再根管治療の成功率が一回目の治療より劣ることを考えると、リスクはさらに高い。
②大学病院の問題点
自ら開業していない大学病院の先生は責任感という意味では、開業医で看板を背負っている先生に比べ低いかもしれません。
また、担当医も代わることが多いため、治療方針が変更される場合も多いです。
個人病院なら治療費も多少融通が利くかもしれませんね。大学病院で治療費の苦情を言っても、返金されることはないでしょう。
根管治療が保険診療でしたら、被せる物は保険診療も選択できます。根管治療が自費診療の場合は被せる物は自費診療になります。
以上です。
61.土台を取るとばい菌が入るのでリスクが大きいと処置していただけません。
【Question 061】
すみませんがお教え下さい。
20年前に前歯2本の神経を抜きました。
その後暫くして2本とも膿が出るようになり
うち酷いほうの一本を外科的治療で歯根の一部を切除しました。先日、もう一本も膿が出ているので診てもらいましたらレントゲンで確認出来ないとのことで処置無しとなりました。他の歯科医に行ったらクラウンだけの交換のみで10万円ほどかかりましたが膿がとまりません。さらにはクラウンの色を失敗したとかで再度作り直しになりました。
ここでご相談なのですが
①現在、海外におり、日本へ帰国できても1週間なのですが
膿の原因究明、根幹治療は可能でしょうか?
②新しいお医者さんに根幹治療をお願いして、クラウンだけ今のお医者さんでお願いするということが可能でしょうか?
さらに10万円は支払えません。。
③左の前歯は外科的治療をした後も膿が何年も出続けたのですがある日クラウンを交換するために土台を取って(詰め物はそのまま)掃除しただけでピタっと止まりました。右の前歯も同じ事で治ると思うのですがお医者様は土台を取るとばい菌が入るのでリスクが大きいと処置していただけません。掃除だけなのですがそんなに危険なのでしょうか?
いろいろ住みませんが海外におり、不安で仕方ありません。
何卒宜しくお願い申し上げます。
【Answer 061】
根管治療.com の新藤健太郎です。
早速ですが本題に入ります。
①について
歯周組織に問題(歯槽膿漏)がなければ、膿の原因は根尖性歯周炎の可能性が高まるため、
原因の究明は可能であると思います。
治療方針は、普通の根管治療か、隣の歯のように外科治療を選ぶことになりますが、本来は
根管治療をした後、治らない場合に外科に進むのが理想です。根管治療で経過を見た後に外科治療となると、一週間では足りないと思われます。
②について
もちろん可能です。その場合は根管治療と仮歯まで進めます。
③土台をやり直すだけで、病変が直るのは稀なケースです。
基本的には詰め物(根管充填材)を外して治療します。土台が深く入っている場合には、取り外すのは大変です。
バイキンが入るからではなく、土台を外すリスクが高いため、治療を行わないのではないでしょうか?
根管治療に伴うリスク
以上です。