根管治療専門医相談室

根管治療専門医、新藤健太郎がお答えします。

188.根の先端が曲がっており治療できません

【Question 188】

こんにちわ。以前7月に相談メールを送らせていただきました。
もう一度、よろしくお願いします。

7月に相談させていただいた続きというか同じ歯の事です。

昨年の10月左上6番を抜髄し今年の4月に根充をし5月に土台を入れました。ですが、打診痛は消えず…。歯磨き時も舌で押しても痛みがあります。

先生に相談をさせて頂き転院をしてみました。

転院先の歯科医院でレントゲンを撮影していただいたところ先生のご指摘通り『残髄』でした。1根だけです。影もあるそうです。でも、もう再根管治療はできないと言われてしまいました。根の先端が曲がっており曲がっているところの1ミリか2ミリくらい神経が残っているそうです。根充もしてて曲がっている根に対して真っ直ぐに治療されているため曲がっている部分に何度、器具を入れようとしても真っ直ぐにしか入っていかないので残っている神経はもう抜けないという説明でした。

残された治療法としては『噛んで残っている神経が死んでくれるのを待つ』か『残念ながら抜歯』しかないと言われました。とても悲しかったです。さすがに落ち込みました。

今は仮歯をいれていただいて噛んで神経が死んでくれるのを待っている状態です。

そこで相談なのですが実際にレントゲンを見ていないのでわからないとは思いますが先生も同じ答えになりますか?顕微鏡を使った治療でもやはり同じ答えでしょうか?

お忙しいのに何度も相談させていただき申し訳ございません。
先生のご意見が聞きたくメールをさせていただきました。

文章を書くのが苦手な為、長文になってしまい申し訳ございません

【Answer 188】
こんにちは、根管治療.com の新藤健太郎です。

根の先が曲がっていて治療できないようですが、このようなケースでは、顕微鏡を使うか使わないかというよりは、
根管形成の技術や、手先のテクニックが重要となります。

打診痛の原因は、その残髄の個所とは限りません。
根尖まで治療できているところが原因の可能性もあります。

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