【Question 349】
> 今月あたまに右下7番が疼き始め、根の先にバイキンが入り膿んでいるということで治療を開始しました。
> 受診当日は痛みが酷いため触れないということで、抗生剤(フロモックス)と鎮痛剤が処方されました。
> 1w後に冠を外して綿を詰め、また同じ薬が処方され、
> 一瞬楽になったような気もしたのですがまた痛みが出始めました。
>
> ここ5日ほどは顎や耳まで痛く、なかなか眠れません。
> 先週根っこにつめてある薬を取り出す処置を試みたのですが痛みがあってできませんでした。
> 抗生剤も殆ど効いていないようで、先生もそろそろ痛くなくなるはずなのになぁと首をかしげています。
> ずっとロキソニンなどの鎮痛剤を飲んでいるので気付きませんでしたが、
> 痛み止めが切れた時に熱を測ったら37.7℃あり、熱感は少しずつ増してきています。
>
> 顎はやや腫れている程度ですが、歯肉は腫れがひかずにいます。
> さらに喉も非常に痛くなり、全身倦怠感もひどく、辛いです。
>
> なお、この歯は炎症が収まり次第、口腔外科にて抜歯することになっています。
>
> この痛みはまだまだ続くのでしょうか。
> 3週目になり、そろそろ限界です。
> ご教授願えればと思います。
>
【Answer 349】
根管治療.com の新藤健太郎です。
かなり痛みが強いようですが、麻酔を使用すれば、治療(あるいは抜歯)は可能だと思います。
炎症の状態が強いので、根尖性歯周炎なのか、骨髄炎が起こっているか、あるいは他の疾患が併発していないか、やや心配な感があります。
抜歯をする予定とのことですが、念のため意図的再植など、歯を残す可能性も検討なさってください。
280.歯髄の炎症と抗生物質について
【Question 280】
1か月前に、歯のチェックとクリーニングにいくと、虫歯が見つかり、いつもの普通の虫歯のように削って、詰めて治療が終わりました。それまで、この歯は、全く何の痛みもなく、口の中は、いい状態で、自分では、虫歯であることさえ気がつかない状態でした。
と ころが、今まで、このような経緯で、麻酔の注射も必要なくいくつもの虫歯の治療をしてきましたが、今回の虫歯の治療だけは、治療中のときから、今までとは 違う何かを感じていました。今までの治療とは何か異なるようなことをされてしまった、削っていけないところまでを削られたような感じがあり、治療中にも、 そのことを感じ、また、詰め物をした直後にも、鋭い痛みを感じたため、何かおかしいと不安でした。先生に伝えても、問題はないということでしたが、
やはり、その後、今まででは、ありえないような虫歯治療後、異様な痛みがでてきてしまいました。
この虫歯治療のために、歯髄がダメージを受けたようで、通常では、今まで通り治るものが、逆に、悪化してしまったようで、こんな虫歯治療ならば、しなければよかったと悔やんでいます。が、深めの虫歯だったようなので、ミスなのか、しかたがなかったのかは、わかりません。
1 週間後、嫌な鈍痛が続き、痛みがひかなく、冷たいものもしみるので、みてもらうと、知覚過敏なので、心配する必要はないということで、薬を塗ってもらいま したが、痛みは、激痛に変わり、その歯にふれるだけで、痛むようになり、食べることも寝ることもおっくうになっています。再度、診てもらうと、歯髄が炎症 をおこしているようなので、とりあえず、抗生物質と鎮痛剤で様子をみるということで、現在、服用中です。痛みは、今のところなんとかおさまり、眠ることは できるようになりましたが、鈍痛があり、薬をのまないと、痛みがすぐにもでてきそうで、おかしな感じです。冷たいものも熱いものも、しみるというよりは、 それらの刺激を不快にどんよりと感じるといった感じです。かむと痛いので、普通に食べられません。
元来、神経をとる必要もなかった歯が、 不適切な治療によって、虫歯菌によるものではなく、神経がダメージを受けてこのようになってしまったようにも思われとても残念(泣)なのですが、このよう な炎症は、抗生物質の投与により、治り、神経を残すことはできるのでしょうか?(治療前の元のようにもどりたいのですが。) それとも、残念ながら、根管 治療の対象になってしまうのでしょうか? 薬がきかなくなり、痛みが増してきたらとおびえてもいますが、どうすればいいのでしょうか?
痛みがなくなると、神経が死んでしまったということになり、そこから、治療が始まるのでしょうか?それとも、今後のことを考えると、神経が生きていても、治療をすぐにでも、始めた方がいいのでしょうか?
今まで、虫歯の治療で、このようなことがおこったことがなかったので、途方にくれております。 長くなり、申し訳ありませんが、よろしくお願いします。
【Answer 280】
根管治療.com の新藤健太郎です。早速ですが本題に入ります。
メールの調子が悪く、今回はメールでのお返事ができなかったので、この場でお返事申し上げます。
お痛みの状態から、痛みの有る歯は歯髄炎になっていると思います。
抗生物質の投薬は歯髄炎には効き目がありません。また、抗生物質を用いる3MIX療法も歯髄炎には効きません。
今の状態は、既に歯髄炎から歯髄壊死に以降している可能性があります。
いずれにしても早めに根管治療を行った方が良さそうです。
216.これは過剰充填であり今後また炎症が起きるリスクが高いのではないかと心配で不安で仕方ありません。
はじめまして。ご相談よろしくお願いします。
自費治療の病院でマイクロスコープを使って治療して頂き、先日下6番を充填しました。レントゲンで確認してみると、手前に見える一本が、過剰充填になっていました。しかも結構な量がウネウネと歯茎へ流れていました。
ショックの余り頭が真っ白になりました。
不安になり穴が開いているのではないのかと聞くと、多分歯と繋がってる神経に流れてると思われるので大丈夫です。長い年月をかけて吸収されます。という答えでした。
しかし、これは過剰充填であり今後また炎症が起きるリスクが高いのではないかと心配で不安で仕方ありません。
治療は全行程を麻酔使用しているので治療中の痛みはなく、一回めは麻酔が切れた後は激痛で一週間ほど苦しみましたが、その後は麻酔が切れた後も痛みはありませんでした。麻酔を使用しての治療なので治療中の痛みはどうなのか、歯の状態の判断は大丈夫なのか?という心配もありましたが、治療後の痛みもなく経過が良かったので三回めで膿もなく綺麗な状態という事で充填をしました。
充填後は半日ほど痛みましたが今は痛みはありません。
充填剤は何なのかは聞いておりませんが、MTAだと安心ですか?充填剤は何か聞いた方が良いですか?
今はショックと不安でいっぱいです。よろしくお願い致します。
【Answer 215】
こんにちは、根管治療.com の新藤健太郎です。
早速ですが本題に入ります。
過剰根管充填は歯の教科書では一般的に、良いとされません。
しかし、ややオーバーする根管充填を好む先生も存在するのは確かです。
根管を隅々まで詰めるためには、オーバーする位が丁度良いと考える向きもあるからです。
オーバーした場合は、長い年月を掛けて吸収するとのことですが、それは炎症が持続することを意味します。
しかし、炎症があっても、症状として現れなければ、現実には問題になりません。
私自身は過剰根管充填は好みません。アンダーならやり直しできますが、オーバーはやり直せないからです。
ウネウネと出ているなら、おそらくガッタパーチャを垂直加圧しているのではないでしょうか。
何が飛び出たのかは知っておいていいでしょう。
MTAは生体親和性が高いと言われているので、オーバーしても問題は起こりにくいと思います。
104.奥の歯を叩いても痛くないので、炎症はおそらく親知らずのほうでしょうと言われました。
【Question104】
1週間ほど前、寝ている間に突然右上の歯が痛みだしました。
最初の歯科医では、歯肉炎?だろうということで、歯磨き指導のみでした。(レントゲンは撮ったのですが、何も言われませんでした)
けれど、ロキソニンも効かないほどの痛みが続くので、今度は別の歯科医に診察していただきました。
レントゲンで、右上一番奥の歯から親知らずにかけて黒い影がうつり、炎症を起こしていると言われました。
奥の歯を叩いても痛くないので、炎症はおそらく親知らずのほうでしょうと言われました。
親知らずはまだ埋まっている状態なので、今回は薬で散らしましょうと言われ、抗生剤をもらいました。
根幹治療うんぬんという話はされませんでした。
この場合、この薬で痛みがなくなれば、もう治療の必要はないのでしょうか?
来週もう一度歯医者に行けば分かることなのですが、ネットで調べていて根幹治療のことを知り、急に不安になった次第です。
私のような場合でも、根幹治療が必要になりますか?
【Answer 104】
根管治療.com の新藤健太郎です。
早速ですが本題に入ります。
親知らずの手前の歯は神経を抜いている歯なのでしょうか?
親知らずが不要な歯なら、抜歯したほうがいいかもしれません。
薬では根本的な解決にはならないからです。
抜歯後も痛みがでるようなら、親知らずの手前の歯が原因でしょう。
74.歯周病が原因で神経に炎症が起こっているとの診断
【Question 74】
よろしくお願いします。10年以上前に虫歯で治療し、小さく銀詰めしてあった右上6番ですが、時折ジーンとする不快感のため、診察を受けました。レントゲンから、歯周病で骨が相当溶けており、歯周病が原因で神経に炎症が起こっているとの診断でした。(歯ぐきの腫れ等、歯周病特有の症状はなかったのですが) 銀の詰め物を外し、内部をゴシゴシした処置を数回繰り返し、セメントで仮蓋した状態ですが、初診から8回通院していますが、不快感は解消されていません。むしろ違和感が増えたようです。レントゲンでは根の先に、黒い影があるとの説明はなく、なかったように思われます。
そこでお尋ねします。この症状は一体どんなものなのでしょうか。専門の医師か、マイクロスコープのある医院に変わるべきか、悩んでいます。
【Answer 074】
根管治療.com の新藤健太郎です。
早速ですが本題に入ります。
お話から、歯周病が原因で歯髄炎(もしくはその前触の状態)になっていると想像します。
その場合、抜髄という神経を取る治療をしなくてはなりません。
抜髄で不快症状は減退すると思います。
以上です
69.根管充填後にも若干の炎症が残っている様子です
【Question 69 part1】
左下奥から2番目の歯についてです。1年以上歯茎や顎のあたりがズーンとすることがあり、おさまったり、痛みがでたり変な感じでした。硬いものは噛まないようにしていました。診察上、虫歯でもなく様子をみていましたが、ついに赤く腫れ上がり、膿の袋ができました。神経は既に壊死しており、根管治療に入りました。毎週通い3ヶ月ほど経っています。途中、痛みが復活したり、バイオフィルムがあったりで9回目ぐらいで根管充填となりました。このタイミングがよかったのか疑問です。以前のような痛みはないのですが、硬いものを噛むと抵抗があります。やはり右と左とでは違います。特に垂直の圧力に弱いようです。また、歯茎は最初ほどではないですが、膿があった部分はうっすら赤いです。このままかぶせても!
いのでしょうか。それと、咬み合わせたときなぜが治療中の左側のほうが高く感じます。今は詰物だけで様子を見ています。
レントゲン上、充填はうまくいっているようですが、まだ歯根の周りには炎症があります。この違和感は炎症のせいでしょうか。そして、炎症がおさまるとともに、正常になるのでしょうか。今後の経過が気になります。
【Answer 69 part1】
根管治療.com の新藤健太郎です。
早速ですが本題に入ります。
part1
根管充填後にも若干の炎症が残っている様子ですね。
根管治療は正確な治療ができるならば、一回で終わらせても成功率は変わらないと報告されています。
したがって、9回目での根管充填自体は問題ではないですが、問題は治療の質ですね。
治療中の左側のほうが高く感じるのは、本当に高いかあるいは打診痛があるためそのように感じているかもしれません。
詰物だけで様子を見ていてもいいですが、咬み合せの変化も起こるため、できるならば仮の歯をやや低めに入れてもらうといいでしょう。
正常に戻るかどうかは何ともいえません。
【Question 69 part2】
治療の質というのが気になります。
経過をたどってみますと、何度も通ったのは、痛みが治まらなかったからだと記
憶しています。重い物をもつのを避けたり、食事も柔らかい物に切り替え、恐る
恐る使っていました。また、歯茎の充血も当初はなかなかひかず、心配していま
した。
毎回、グリグリと掃除していただく治療の度には少しずつすっきりしていまし
た。
途中、痛烈な痛みが復活したのは、今でも不思議ですが・・・。
次第に掃除の際の痛みがなくなったので根充となったようですが、歯根がまった
くすっきりしたわけではありません。炎症が残っているので仕方ないのでしょう
か。
それと、そもそも
神経がないのに、なぜ痛いのでしょうか。
素人には理解できないのです。
この歯の異変から1年半ほど経過しています。
治療期間が長くなるのは覚悟していますが、今の状態でいいのか気がかりです。
歯科では、いつも口を空けっぱなしなのと、患者さんが次々と待っておられて先
生一人で立ち回っていますので、ついつい聞きそびれることもあります。
レントゲン画像に炎症の影があるうちは
痛みがあるのでしょうか。
事例がありましたら教えてください。
宜しくお願いいたします。
【Answer 69 part2】
歯が痛いのは、歯の外側の歯茎や骨に炎症があるからで、歯の神経をとっても
歯の外側の痛みは残ります。
http://www.konkanchiryou.com/page/01shinkou.htm
レントゲン画像の炎症の影と痛みは必ずしも関係はないです。
治療の質に関しては、はっきりいうと日本の多くの根管治療の質はとても低いです。
一番の要因は、保険診療で根管治療の費用がとても低く抑えられているからであること、加えて専門医制度がないことなどです。
多くの歯科医はやる気をなくしています。
アメリカで1000ドルの治療がどうして5000円でできるでしょう?日本の根管治療の費用はおそらくアジアと比べても格段に安いです。
話がそれましたが、そういった理由で、日本で根管治療を正しく受けるにはかなり医院の選別が必要だということです。